自ら作詞した演歌を発表した狩俣さん =29日、RBC宮古サテライト

狩俣栄吉さん、85歳でCDデビュー

 平良仲宗根の狩俣栄吉さん(85)はこのほど、自ら歌って作詞も手掛けた演歌「男の魂(こころ)」、「縁(えにし)」をCDに収録しRBC宮古サテライトスタジオで発表した。子どものころから歌が好きだったという狩俣さんは75歳を越えたころから歌に夢中になり、「生あるうちに自らの生きざまを形にしたい」との思いで制作に至ったという。

 狩俣さんは平良下崎の出身。自らが立ち上げ創業58年を迎える下崎工事社の代表取締役を務める。75歳ごろから歌に夢中になって以降は仲間が増え、歌唱友人らと「一心歌の会」を結成、2回の公演を行ったという。
 制作には半年ほどかかり、歌唱指導をRBC宮古サテライトスタジオの下地暁さんが担当。下地さんは「当初はスケジュールの都合でお断りしていたが、狩俣さんの熱意に共感しお手伝いすることに。この年齢で一から作り上げた情熱は同世代の励みになる」と話した。
 狩俣さんは自らの歌への思いを「自分の生きざまや出会った友人たちを詞にした。歌には人生の色々な事を表現する力がある」とし、「完成は友人や従業員のおかげ。また曲を作りたい」と意欲を見せた。
 狩俣さんは希望者にCDをプレゼントするとしている。問い合わせは下崎工事社(72-8601)まで。

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