大里さん(左)が生徒らに琴の演奏法などを指導した
=北中学校
北中1年生、和楽器学習で琴体験 大里さん講師に招き
北中学校(久高三彦校長)の1年生127人は17日から22日にかけて、大里歌彩さんを講師に招き琴の体験学習を行った。学習指導要領に3年間で1種類以上の和楽器を学ぶよう定められているもので、同校は毎年1年生が琴を学んでいるという。弦の長さで音の高さを変える仕組みに、理科で勉強したことを想起している生徒もいた。
大里さんは楽譜のない時代には口頭や見取りで曲を学んでいたことや、弦にふられた番号を演奏中に指定するために「六、七、八」を「ろ、ひ、や」と呼ぶことなどを紹介。「口伝で受け継いできたため、同じ曲でも流派によって細部が異なるのが古典音楽の大きな特徴の一つ」と説明した。
琴を一目見て「モノコードみたい」とつぶやいた宮国愛さんは「理科の授業で、糸の長さが変わると音の高さが変わることを勉強したときに使った道具に似ていると思った」と述べた。
大里さんは「エレキギターのような曲も弾けるし、バッハやビバルディの合奏をすることもある。さまざまな制限が取り払われて琴の世界も広がり、決して和服を着て雅楽を奏でるだけの楽器ではなくなってきている」と話した。