新型コロナ 多良間村で新規20人

【那覇支局】県は、多良間村で20日に19人、21日に1人の計20人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。多良間村在住者の確認は昨年9月3日以来、約6カ月半ぶりで累計24人となった。宮古島市では21日、新たに4人が確認された。20日は12人、2日間で16人。累計は3809人。県内では新たに300人が確認された。20日は677人、2日間で977人。累計11万4081人。

 多良間村の患者は20日が10歳未満から30代までの19人。そのうち、17人が小学生、中学生と確認中は各1人。21日は10代の小学生が確認されている。県によると発熱などの軽症者が多く、重症者はいない。何人かは宮古島市内で療養中だという。県はクラスター(感染者集団)かを含めて、詳細を調査するとしている。
 県の糸数公医療技監は詳細を確認中としつつも、「感染源が多良間島内か宮古島内なのか保健所から報告が来ていない。多良間でも感染が拡大するリスクはあると思う。症状がある時は自主隔離を行い、高齢者などとの接触を控えて、療養に努めてほしい」と話した。
 21日の市内患者は10代から50代の男性。40代はゼロ。前週同曜日の3人と比べると1人増加した。推定感染経路は全員明らかになっている。職業別では建設業と中学生が各1人。確認中は2人。1週間当たりの人口10万人当たりでは115.33人。
 市の入院中5人、宮古病院4人(中等症1人、軽症3人)、民間病院1人(中等症1人)。宿泊施設療養中18人、自宅療養中55人、入院調整中27人となっている。
 21日の県内患者は10歳未満から90代の男女。前週の同じ曜日を38人上回り、3日連続で増加した。年代別では10代が最多。県基準で重症者は2人。
 全国と比較可能な前日までの直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数301.26人は全国8位に悪化した。全国平均は258.80人。
 当日までの直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数303.81人は県の警戒レベル判断指標ではレベル4(非常事態)。病床使用率(24.2%)はレベル2、重症者用病床使用率(10.0%)はレベル1。

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