「BA.2」県内で3人 市中感染の可能性

【那覇支局】県は8日、宮古島市で新たに11人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表した。累計は3678人。県内では新たに824人の感染が確認された。累計10万5878人。新たに1人の死亡も確認され、県内の累計死者数は430人になった。第6波の死者数は計32人。オミクロン株の派生型「BA.2」も新たに3例確認された。県内累計は5例になり、県は市中感染が広がっていると見ている。

 8日の市内患者のうち、最多は40代の3人で、続いて50代と60代でそれぞれ2人確認された。残る4人は10歳未満や20代、30代、80代。推定感染経路は9人が不明。職業別では公務員、会社員、無職、確認中がそれぞれ2人。残る3人は飲食業、自営業、サービス業だった。宮古島市では人口10万人当たり120.79人が1週間で感染した(当日時点)。
 市内では、宮古病院に中等症患者が1人入院している。宿泊施設療養中は26人、自宅療養中は48人、入院調整中は18人。
 8日の県内患者は10歳未満から90歳以上の男女。年代別では10代が最多。3日連続で前週の同じ曜日を下回った。県基準で重症者は2人。
 死亡したのはうるま市に住む90代の女性で2月15日に入院し同24日に死亡した。ワクチンは3回接種済み。
 「BA.2」の感染が確認された3人は全員女性で、那覇市在住の大学生(10代)や南部保健所管内在住の20代2人。県は4日に48件を検査し8日に確定した。過去の検査も含め13検体は宮古から採取された。宮古から「BA.2」陽性者は確認されていない。
 県の糸数公医療技監は「3人は渡航しておらず接点もない。市中で別々に感染した可能性がある」と指摘した。
 当日までの直近1週間の人口10万人当たり新規感染者数360.17人は県の警戒レベル判断指標ではレベル4(非常事態)。病床使用率は39.6%でレベル2(感染流行期)、重症者用病床使用率は16.7%。

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