真っ赤な花をいくつも咲かせるツバキ
=平良東仲宗根添の熱帯植物園近く市道沿い
宮古各地のツバキ 真っ赤な花一斉に咲く
庭木や街路樹、公園木などとして植栽されている常緑高木のツバキ(椿、同名科)が、1月に入って宮古各地で一斉に花を咲かせるようになった。可憐で真っ赤な花が次々と咲き、落花して地面を染めている。花期のあと春先にかけて直径2㌢ほどの丸い実をつける。
観賞用や種子が油の原料として古くから親しまれているツバキ。東北以西に広く見られるのはヤブツバキ(藪椿)で、屋久島や沖縄ではヤクシマツバキも自生する。中国や東南アジアなどに約250種類が分布するほか、交配で数多くの園芸種があるという。
県内では冬から春先にかけて咲く。樹高は成長すると5㍍以上になる。宮古島では一時期は庭木がほとんどだったが、防風林や街路樹、搾油のための栽培などで植栽が増える傾向にある。
花は花弁が散るのではなく、基部から落下するのが特長。最近では園芸種も増え、白や桃色など種類も多く、花びらも一重だけでなく八重咲きの品種もあり、園芸愛好者に人気が高いという。