準備の買い出しなどで訪れた来客ら=Aコープさらはま店

きょうコロナ禍の旧正月

 きょう12日は旧暦1月1日に当たる旧正月。沖縄の一部、宮古地区でも旧暦を重んじる伊良部の佐良浜や池間島などでは現在も盛大に祝われている。佐良浜では毎年、漁港で漁師が大漁旗を掲げ豊漁を祈願し、家で神棚や仏壇に供え物を添え、親戚が集い酒を酌み交わす。今年はコロナ禍に係わる緊急事態宣言下で迎えることで、家族で静かに迎える家庭が増えそうだ。

 前日11日、Aコープさらはま店では準備用に米などの買い出しに訪れる客が見られるも、特に混み合うことなくいつもと変わらない様子だった。女性定員によると佐良浜では子どもの2度目のお年玉を用意するほか、漁師向けに各家庭で大量におにぎりを作る風習があり、例年は5㌔、10㌔が当たり前という。2㌔の米を購入していた主婦たちは「お祭りだから今年も作るが、仏壇に供えるだけ」と口々に話した。
 ビール1ケースを購入した80代女性も「いつも魚をくれる近所の漁師さんたちへの恩返し。渡す以外はコロナが怖いのでずっと家にいる」と語った。
 伊良部漁業協同組合の伊良波宏紀組合長も「今年は各家庭で過ごすと組合員も言っている。次の祭りを盛大に祝うためにも、今は自粛し踏ん張ろうと言い合っている」と述べた。

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