海中公園建設費、付帯意見付きで可決─経済工務委

 宮古島市議会臨時会は21日、各常任委員会が開かれた。2009年度一般会計補正のうち「宮古島海中公園」(仮称)整備事業について審議した経済工務委員会(嘉手納学委員長)は、付帯意見付きながら同案を全会一致で可決した。

野党の前里光恵氏が、同公園を管理運営する会社設立に向けた市側の出資比率の圧縮と狩俣自治会との協定書締結を提案し、与党もこれに同意した。
 会社設立に向けた出資比率は計画段階で宮古島、池間、伊良部3漁協が41%、宮古島市が35%以内、宮古島観光協会が25・0%を予定。これに野党側は、地元バス・タクシー会社など他の観光関連業者にも出資を呼びかけ、市の出資比率を圧縮することでリスクを分散すべきと主張した。
 市経済部の宮国泰男参事は「入込客はコンサルタント会社予想で3万8000人、観光協会も4万5000人を予想している」と強調。海中トンネル以外のシーカヤックやペダルボートの収益見込みも示し、経営黒字に強い自信を示したが全員を納得させるには至らなかった。ただ事業自体への反対意見はなく、同委員会は前里氏が提案した付帯意見を添えて同予算案を可決した。

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