県議選への当選に向け気勢を上げる新里氏と支持者ら =JTAドーム宮古島会議室

新里匠氏が出馬表明 県議選 支持者と勝利へ気勢

 6月24日に任期満了を迎える県議選宮古島市区(定数2)に立候補する市議会議員の新里匠氏(46)が25日、JTAドーム宮古島で正式な出馬を表明した。新里氏は「市民、市議会の声を県に届け、国とつなげ今、宮古島にいる若者が自信と誇りを持ち、さらに住み続けたいと思える宮古島にしていきたい」と強調した。この日は支持者らが集まり気勢を上げた。
 会見には保守宮古未来会の前里光健氏、市民創会の砂川和也氏が同席。はじめに1日に能登半島を襲った地震被災者への哀悼の意をささげた。
 出馬を決めたことについて「これまで市政の課題解決に向け奔走したが、市議からの要望と県、国へのつながりが弱いと感じた。自ら県議となり動くことで課題解決がより一層強化できるためだ」と述べた。
 また人口減少への懸念を示し、人口5万5千人を維持していくビジョンに対して解決への根拠がなく、若者の未来を阻害しないためにも住居、就職といった問題だけでなく教育や生活への支援が大事だと強い決意を示した。
 その上で「移住者含めこの島を愛している人が多いが、住みにくい場所に変わりつつある。将来に希望が持てる輝かしい宮古島をつくっていくことが少子化対策になる」と強調した。
 教育については「現在、市では10%にも満たない教育費が東京都では20%近い。なぜこの格差があるのかを強く訴えていきたい」と意欲を見せ、第一次産業の重要性を踏まえた上で第3次産業に目を向けることで市民、県民の生活が豊かになると主張した。
 現職の県議2氏については「尽力されているが県議の役割は『課題解決』。市議と連携し、早急に動くことが必要。それが弱いと感じる。一方で、選挙に興味を示さない人たちがいまだ多い。政治に裏切られてきたという考えを払拭し、政治で生活が変わるということを示したい」と述べた。
 今後について自民県連からの推薦および公認を強く求めていく意思を示し、全員で頑張ろう三唱を行い、選挙戦勝利に向けて新里陣営の意気を高らかに示した。
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 新里匠(しんざと・たくみ) 1977年4月15日生まれ。宮古島市伊良部長浜出身。日本大学卒。2017年に宮古島市議初当選。現在2期目。

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