伊良部の伝統ユークイ体験ツアーで御獄見学
伊良部島の伝統行事ユークイを観光客や地域住民に知ってもらおうと南西地域産業活性化センター (當眞嗣吉会長) は29、 30日の2日間に渡ってモニターツアーを行った。 ツアー参加者は伊良部地区字長浜のユークイ、 字伊良部のヌーシ御嶽などを見学し、 同地区での伝統の祭りに理解を深めた。
同ツアーは、 伊良部島に最初に移住した人々の代から650年以上続いている伝統的な祭り 「ユークイ」 を観光客など地元以外の人たちにも肌で感じてもらい、 参加する事で観光客の誘致を図ることが目的。
同センターの佐藤努プロジェクトリーダーは 「離島地域広域連携推進モデ事業として、 地域の伝統的な祭りを観光客に楽しんでもらい、 新たな観光客誘致に繋げていきたい。 また、 そのためには何が必要かをモニターとして参加してくれた参加者たちから調査し、 来年度に繋げたい」 と話した。
長浜自治会の立津義一会長は 「古くから伊良部島で受け継がれてきた伝統の行事。 住民一人ひとりがこの行事を大切に守り、 次の世代に受け継いでいくという気持ちで一丸となっている。 多くの人の祭り参加を歓迎するが、 その地域によって伝統的なルールがある。 ルールは守ってほしい」 と強調した。
ユークイは1年間の豊作と無病息災を神に感謝し、 向こう1年の五穀豊穣と無病息災を祈念する神事として受け継がれている。
30日には、 伊良部地区では伊良部、 仲地、 国仲、 佐和田、 長浜の5部落で盛大に行われた。 各部落のツカサンマ (司母) や地域住民が、 普段入ることのできない御嶽 (ウタキ) で、 この1年の豊作に感謝した。