半蔵門線の「アスベスト問題」お盆前の工事破損で乗客の健康不安が広がる
11日、東京地下鉄株式会社(東京メトロ)は同日に発生した「半蔵門線渋谷駅~九段下駅の運転を見合わせ」についての説明を行った。
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東京メトロが発表した資料によると、11日(火)始発より、運転を停止。原因は8月9日深夜に行われた半蔵門駅の換気設備の継手部分の布地が一部破損し、落ちてきた糸くずがアスベストを含む素材であることが判明したためで、アスベストは専門業者でないと除去できないことから始発から19時20分まで半蔵門線は運休となった。
アスベストは厚生労働省などのホームページによると、正式名を「石綿」といい、繊維が極めて細い鉱物で、特定の除去方法を行わないと繊維が飛び散るため肺などに入ると、石綿肺(じん肺)や肺がんなどの健康被害が報告されている。
アスベストは建築工事において、保温断熱の目的で石綿を吹き付ける作業が1975年(昭和50年)まで行われていた。
そのため、築50年以上が経過した古い建物ではアスベストが使用されそのまま放置されているケースがあるため、点検も含めた処置が必要となり、乗客数が減少するお盆近くの国民の祝日(山の日)に合わせて点検を行ったと思われる。
幸い祝日合わせの運休であったため、大規模運休にはつながらなかったが、当然祝日に限らず出勤する人もいるため「運休にするなら早めに知らせて欲しかった」「8月9日、10日に半蔵門線を使った乗客はどうなるんだ」といった不安の声も多く、さらなる状況説明が求められるところだ。
なお、前出の通り、アスベストは1975年まで当たり前に使用されていた素材であり、先日の地震で一部ビルが破損した熊本県ではアスベストに関する注意喚起が行われている。
アスベストによる健康被害が問題になってから数十年。いまだ、解決への道は遠いようだ。






