カワラボが個人Xでの発信を休止 深刻化するSNSの誹謗中傷、事務所に求められる対策とは
「FRUITS ZIPPER」や「CANDY TUNE」などが所属するアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」は3日、所属メンバーの個人X(旧Twitter)での発信を休止すると発表した。SNSはファンとの交流には欠かせないツールとなっている一方、誹謗(ひぼう)中傷といった問題も生じており、タレントを守るための事務所側の対応も重要になっている。
【福田淳の対談闊歩】中川悠介(第1回)きゃりーぱみゅぱみゅからFRUITS ZIPPERまで 時代のKAWAII(かわいい)を生み出してきたプロデュース論
「KAWAII LAB.」によれば、対象となるのは所属メンバー全員の個人Xアカウント。ライブや出演情報などに関しては、グループの公式アカウントから行うとのことだ。また、Instagram、TikTokなど、その他のSNSでのメンバー発信は継続するという。Xでの発信の休止の背景については「SNSを取り巻く環境は、この数年で大きく変わってきました」としており、特定の出来事による影響ではないと説明している。
今年9月、芸能事務所「ゼロイチファミリア」は、誹謗中傷や、事実と異なる情報や根拠のない情報の投稿・拡散、所属タレントに対する脅迫などの行為を確認していると警告している。さらに、悪質な事案については、「情報開示請求をはじめ、刑事・民事双方の法的措置を含む必要な対応を行ってまいります」と強調している。
SNSでの誹謗中傷については、警察庁も公式サイトで注意を呼びかけている。悪口や根拠のないうその書き込みをした場合、名誉棄損罪や侮辱罪などの刑事責任を問われる場合があるという。
SNSをめぐるトラブルの深刻化を防ぐためには、利用者だけではなく管理する事務所側にも適切な対応が求められる。法務省は2023年、新事業活動に関する確認の求めに対する回答資料で、事業者による誹謗中傷対策として「対策チームの設置」「監視及び証拠収集」「所属タレントに対する相談」などを提示。
「監視及び証拠収集」については、URLやスクリーンショットを取得するなどして、将来的な裁判や和解交渉などの法的紛争を見据えた証拠保全を行うこととしている。
SNSでの誹謗中傷を完全に防ぐことは難しい。だからこそ、問題が起きてから対応するだけでなく、日頃から監視や証拠保全、相談体制の整備などに取り組むことが重要になる。所属タレントが安心して活動できる環境を整えることも、芸能事務所に求められる大切な役割といえる。






