「空の日」滑走路散策 宮古空港でイベント
空の日・空の旬間にちなみ、「宮古空港空の日フェスタ」(主催・同実行委員会)が24日、宮古空港で開催された。新型コロナウイルス感染症や台風の影響で4年ぶりとなった今イベントは規模を縮小し、滑走路のランウェイウォーク、化学消防車の放水見学、スタッフ制服を着用した写真撮影会を行った。約70人の親子らが参加し、朝日を浴びながら滑走路の散策や憧れのパイロットに変身するなど非日常を楽しんだ。 空への関心と航空業務に対する理解を深めることを目的に開催されている同イベントについて、「宮古空港空の日フェスタ」の島尻勝彦実行委員長は「ランウェイウォークのイベントは4年ぶりで、ぜひ家族で一緒に楽しんでほしい」と述べた。
同イベントは2018年を最後に、19年は台風の影響により航空教室のみ、20年以降は新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続の中止となっていた。管制塔、気象室の見学はなくなり、規模縮小した形で4年ぶりに開催した。
午前6時半に始まったランウェイウォークで参加者は全長2000㍍、幅45㍍の滑走路の北端までバスで移動し、化学消防車の放水を見学した後、南端へ向け約1㌔の距離を歩いた。
摩擦抵抗を上げるためのグルービング(幅6㍉深さ6㍉の溝)の施工が施された滑走路の上には離着陸でついたと思われる航空機のタイヤの跡がくっきりと残っており、子どもたちや親らは足で感触を確かめるなど観察しながら滑走路でのウォークを楽しんだ。
家族で参加した下地在住の洲鎌光希くん(下地小2年)は「滑走路に飛行機のタイヤの跡がついていたから、飛行機はものすごく重そうだと思った」、父親の秀彦さんは「普段なかなかできない貴重な体験」と感想を述べた。
宮古空港1階ロビーでは撮影会も行われ、子どもたちは憧れのパイロットや客室乗務員の制服を着用し、記念撮影した。
28日には西辺中学校で、同校出身の日本トランスオーシャン航空(JTA)のパイロット、整備士、空港スタッフに加え宮古島出身の客室乗務員による職業講話が行われるという。