全共第4区に出品する(左から)宮国さんの「ゆかり号」、浜川さんの「じゅんゆき号」、荷川取さんの「ゆうき号」 =JA宮古家畜セリ市場

全国で宮古牛PRを 県代表3頭壮行会

 10月6日~10日に鹿児島県で開催される第12回全国和牛能力共進会に第4区繁殖雌牛群の県代表として出品する荷川取広明さんの「ゆうき号」、宮国光雄さんの「ゆかり号」、浜川淳士郎さんの「じゅんゆき号」の壮行会(主催・宮古和牛改良組合)が21日、JA宮古家畜セリ市場で行われた。畜産関係者らが全国に宮古牛をピーアールするとともに上位入賞を願って出品者を激励した。宮古地区から全共への出品は20年ぶり。また第1区若雄では大海が生産した「大海之福」(今帰仁村・県畜産研究センター)も選ばれている。
 壮行会では同組合長でもある荷川取さんが「全共まで約2週間あるが、体調管理を万全にして本番には完全な状態で出品し、宮古の肉用牛をPRしてきたい。20年ぶりの出品ということで出品者も関係者も何を準備すれば良いか試行錯誤で取り組んできた。ぜひ5年後にも出品できるよう互いに頑張っていこう」とあいさつした。
 第4区は地域の特色ある雌牛集団づくりの実現、育種組合及び改良組合活動による改良成果の確認と技術向上を目的とした出品区。成雌3頭1群で出品する。代表して浜川さんが「20年ぶりの宮古地区からの全共出品。気持ちを一つにしながら体調を崩さず、応援してくれる皆さんに応えられるよう鹿児島県の全共に行ってきたい」と意気込みを述べた。
 県宮古農林水産振興センターの砂川喜信所長が「昨年度の県畜産共進会での荷川取さんの農林水産大臣賞、市の団体優勝もあり、飼養管理技術が高く評価される中、さらに全共へ県代表として出品できることは宮古・多良間地域の生産者と技術員の大きな喜びと励みになると確信している」、JAおきなわの長濱国博経営管理委員が「今回の第4区出品は宮古の繁殖雌牛の改良成果を全国にアピールする機会を獲得したことであり、今後の畜産振興が大いに盛り上がることが期待される」とそれぞれ激励の言葉を述べた。
 全共は5年に1度開催され、全国の優秀な和牛を一堂に集めて改良の成績や優秀性を競う。全国の和牛関係者にとって全共で優秀な成績を収めることが、和牛ブランド力の向上につながることから最も重要な大会となっている。今回は「和牛新時代 地域かがやく和牛力」をテーマに鹿児島県の霧島市や南九州市で開催される。

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