
離島政策、前身できず 奥間宮古選対 支持者ら奮闘虚しく
第27回参議院議員通常選挙で、自民党公認・公明党推薦の新人・奥間亮氏は宮古島市内でも善戦を見せたが、惜しくも議席獲得には届かなかった。宮古島市選対本部長を務めた嘉数登市長は「大変厳しい結果となった」と厳粛な表情で語り、「前回より投票率は上がったが、もう一段階引き上げたかった」と悔しさをにじませ、「『離島政策を1丁目1番地』に掲げて訴えてきた。今回の経験を今後の市政運営に生かし、離島特有の課題を一つずつ解決していきたい」と述べ、政策実現に向けて前を向いた。
午後8時、選挙事務所には支援者らが集まり、テレビやスマートフォンで速報に注視。午後9時30分ごろ、速報で高良沙哉氏の当選確実が報じられると、場内は信じられないとばかりに騒然と静まり返った。
選挙戦を通じて応援に奔走した自民党県連宮古島市支部長の下地康教県議は「全体的にはまだ投票率が低い」と懸念し、若年層の政治参画や離島住民の意思反映に向けた取り組みの必要性を強調。自民党としては、今後の地方選や知事選を見据え、今回の教訓を糧(かて)に組織の立て直しと政策浸透を図る構えだ。