嘉数市長が宮城氏(右)に教育長任命の辞令を交付した =市役所

教育長に宮城克典氏任命 市長、期待込め辞令交付 教育委員の東風平氏にも

 宮古島市(嘉数登市長)は7日、教育長に宮城克典(62)、教育委員に東風平恭子(52)の両氏を任命する辞令を交付した。1月から不在だった教育長任命の同意案は市議会で2度否決となり、6月27日の定例会最終本会議で宮城氏の提案が可決された。嘉数市長は「子どもたちのために古い慣習に捉われない教育をしていただきたい」と期待を込めた。宮城氏は「子どもたちの可能性を開き、未来の宮古島市を担う人材を育てていきたい」と意欲を見せた。教育長任期は同日から2028年7月6日まで。

辞令交付式で(左から)嘉数市長、宮城氏、東風平氏


 教育長と教育委員の辞令交付式では、嘉数市長が宮城氏、東風平氏それぞれに辞令書を手渡した。
 嘉数市長はあいさつで両氏が引き受けたことに感謝し、「素晴らしい2人を迎えることができて期待で胸がいっぱい。子どもたちのために古い慣習に捉われない教育を授けてほしい。今子どもたちに求められることに力を合わせて取り組んでほしい」と激励した。
 宮城氏は「身が引き締まる思い。市議会本会議で教育長同意案が全会一致で可決された。議員の皆さんに感謝するとともに市民の負託を受けたという自覚をしている」と述べた。
 今後に向けては「市制20周年でいろんな行事がある。市長や副市長、市長部局と連携し、教育委員会ではどうすれば市民、子どもたちが元気になるかを考えていきたい。子どもたちは七夕で夢や希望を短冊に託していると思うが、(その思いを受け止め)可能性を開き、宮古島市の未来を担う人材の教育に誠心誠意頑張っていきたい」と意欲を見せ、辞令書を受け取った。
 式では、戦争体験したやなせたかしさんが作詞した「アンパンのマーチ」に込めた生きる喜びや宮古島市が目指す子どもの姿の「命どぅ宝、アララガマ、ユイマール、博愛の心」を市民とともに共有し歩むと書いた色紙を嘉数市長に贈った。
 東風平氏は「教育委員の大役を受けて大変身の引き締まる思い。これまで塾で子どもたちの教育に関わってきた経験を教育行政に役に立てるように誠心誠意努めていきたい」と述べた。

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