
総会を開き、啓発活動の強化と連携を確認した
=宮古保健所・健康増進室
啓発活動の強化と連携を確認 薬物乱用防止協宮古支部の指導員ら 総会・講演会で気持ち一新
沖縄県薬物乱用防止協会宮古支部(平良勝也支部長)は27日、宮古保健所で総会を開き、宮古地区薬物乱用防止講習会を行った。総会では、2024年度の事業実績および収支報告、25年度事業計画および予算などの議案について審議し、いずれも承認された。講習会には薬物乱用防止指導員らが参加し、地域での啓発活動の強化と連携を確認した。

25年度事業計画では不正大麻・けし撲滅運動や、薬と健康の週間街頭キャンペーンなどの啓発活動が盛り込まれ、年間を通じての活動が予定されている。
平良支部長は「今年度も『薬物乱用のない沖縄県・美しい宮古島』を目指して、薬物乱用防止の推進に努めていく」と語った。
講習会では、厚生労働省九州厚生局沖縄麻薬取締支所の松尾憲介支所長が講師を務め、麻薬取締官についてや主な乱用薬物、薬物乱用の現状について説明した。
そのうち、麻薬取締官については、刑事訴法の規定に基づく特別司法警察職員となり、薬物犯罪については「警察と同じ権限を持つ」と解説。また、譲り受け捜査権(おとり捜査など)を持ち、職務執行時の拳銃の携帯も認められていることを明かした。
松尾支所長は「身近に迫った課題だと思ってもらえたら」と述べた。