労働環境の改善に向けてガンバロウ三唱する組合員ら =平良の地盛農村集会場

労働環境の改善へ団結 メーデー宮古地区式典・祭典 組合員らが多数結集

 第96回メーデー宮古地区式典・祭典(同実行委員会主催)が29日、平良の地盛農村集会場で行われた。単組の組合員らが結集し、式典の部では賃上げが当たり前の社会を目指して2025春季生活闘争を展開しているとして「誰一人取り残されることのない社会を共に築いていこう」などのメーデー宣言を採択。低賃金の改定や労働環境の改善に向けてガンバロウ三唱で気勢を上げた。祭典の部では小中学生らによるダンスなど余興が披露され、組合員らは楽しみながら団結を深めた。
 今年のメーデーは「次代につなぐ 平和の願い! みんなでつくろう 支え合う安心社会と確かな未来(あした)を!」のスローガンで開催された。
 主催者の大城元樹実行委員長(連合沖縄宮古地域協議会議長)はメーデーの由来、経緯、活動を話した上で「連合も一人ひとりが尊重され、多様性を認め合い誰一人取り残されることのない社会を共に築いていきたい」とあいさつした。
 来賓の連合沖縄の仲宗根哲会長(代読・石川修治副事務局長)は「県内では中小企業で働く労働者やパート、アルバイトなど不安定な雇用形態で働く人の処遇改善に資する底上げ底支え、格差是正のために行政、経済界、生活者がスクラムを組んで賃上げが当たり前の社会を実現していかねばならない」と述べた。
 県宮古事務所の川上睦子所長(代読・比嘉浩明総務課長)、県労働金庫宮古支店の内間陽大支店長、こくみん共済Coop沖縄推進本部の砂川安弘本部長もあいさつし、嘉数登市長と宮古労働基準監督署からの激励のメッセージも読み上げられた。
 嘉数市長は「持続可能な地域経済を支えるためには安定した雇用の確保や若者が地元に希望を持ち、安心して暮らせる環境の整備が急務。住みよい地域社会の実現に向けて企業や働く皆さんと連携を密に強化していきたい」とのメッセージを寄せた。
 メーデー宣言の春季生活闘争では「企業規模間、雇用形態間、男女間の格差是正と労務費を含む適切な価格転換、適正取引を徹底し賃上げのすそ野を広げていかなければならない」と強調した。
 祭典の部では東小男子バレーボール部、久松小女子バスケットボール部、上野バレーボールクラブの余興があり、西辺中ダンスチームも会場を盛り上げた。

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