花育て人権尊重の心育む 伊良部島小中学校で開花式 児童生徒が660本咲かせる
宮古島市(嘉数登市長)は6日、伊良部島小中学校(佐久本聡校長)で2024年度「人権の花」運動の開花式を行った。人権の重要性を理解するため、人権の花4種660本を色とりどりに育て咲かせた1~9年生の児童生徒らに嘉数市長から感謝状が贈られたほか、那覇地方法務局宮古島支局の本村賢一支局長、宮古島人権擁護委員協議会の宮國芳美会長らも出席し、取り組みをたたえた。人権擁護委員による人権教室も実施され、児童たちは人権や相手を思いやる大切さについて理解を深めた。
運動は子どもたちが植物の栽培を通じ、命の大切さや人権尊重の心を育むことを目的に、市が毎年1校と提携し行っている。
嘉数市長は「ここまで大切に育ててきた皆さんの努力に拍手を贈る。友達と一緒に思いを込めてお世話してくれたおかげで立派な花を咲かせると同時に、皆さんの心にある人権の花もきれいに咲いたと思う」と児童生徒らをねぎらい、「いつまでも人権の花が育ち続けるよう、感謝の心を持って過ごしてほしい」とあいさつし、感謝状を手渡した。
佐久本校長は「植付け式から2カ月間、愛情を注ぎ大切に育てたおかげで美しい花が咲いた。咲き誇る花の姿は、みなさんに人権の大切さを教えてくれている。この取り組みで学んだことを今後の学校生活に生かし、安心して暮らせる学校、地域をつくっていこう」と呼びかけた。
児童生徒代表の下地煌菜さん(8年)は感謝状に礼を述べ、「2カ月前に植えた小さな苗が美しく咲いてくれて、うれしい気持ちと同時に生命の力強さに感動した。水をやり、成長を見守る中で生命の大切さ、個性の大切さを学べたと感じる。この機会を生かし、優しい心をさらに育み、個性を大切にできる学校を目指していく」と述べた。
その後は人権擁護委員による人権についての講話やVTRを用いて重要性が伝えられた。