6人が立候補届け出 市長選第一声
第6回宮古島市長選挙が12日告示され、届け出順に元県企画部長の下地明和氏(67)、会社経営の髙橋敏夫氏(52)、現職で2選を目指す座喜味一幸氏(75)、会社代表の豊見山徹(64)、前市議の前里光健氏(42)、前副市長の嘉数登氏(61)の6人が立候補を届け出た。そのうち4候補は選挙対策事務所前で行われた出陣式に臨み、当選に向けて支持を訴えて第一声を放ち、19日の投開票に向けて7日間にわたる激しい選挙本番に突入した。最大の焦点は市政の「継続か刷新か」。市政のあり方をはじめとする経済振興策、支援策が争点。
■下地明和氏「市民生活向上と豊かな街づくりを」
市民の生活向上と、どう宮古島を豊かにするのかを第一に考え、希望と活力ある宮古島市をつくりたいという思いで立候補した。これまで8つの政策を掲げ市民に届けてきたが、今後もこの政策と5つのプロジェクトを訴えていきたい。特に住居不足や住居費の高騰などの住宅問題は早急に解決し、若者が住める街、働く場がある街を作っていかなくてはならない。
また宮古島市は農業、観光産業ともにポテンシャルが高い一方、日用品や燃料、肥料などの物価高騰に伴い、農家の皆さんが苦しい思いをしている。
そして、子育て世代においても、子育てにかかるコストが大幅に上昇し、苦しい生活を強いられている。
このような問題を打開し、長く続く宮古島へと繋げていく。残り1週間全力をあげ勝利を勝ち取り、この政策を実行していきたい。
■座喜味一幸氏「市民が主役の市政継続」
宮古島市は今、大きな振興のチャンスを迎えている。チャンスの主役は市民であり、利益は市民が受けなければならない。(4年前に)企業ぐるみの不透明な市政をみんなの力で刷新した。この流れは継続しないといけない。
公約で訴えた所得10%アップは(2024年度の)実績でできると確信している。さらに第一次産業から第三次産業までの具体的な所得アップにもつなげていきたい。小中学校の大会派遣費も支援し保護者の教育負担金を軽減した。今後も教育予算を確保しながら子どもたちの未来へ投資したい。
市民が将来をビジョンし、主役として行政と一緒に地域を高め振興していくことが大事。きめ細かい施策を打ちながら将来の基盤を作っていきたい。
投票日まで1週間となった。みなさんのお力で2期目に送ってほしい。
■前里光健氏「日本一!こころ豊かな島づくりへ」
先人たちが長きにわたって宮古島を築き、今日までつないでくれた。それを次の世代へとつないでいく責任がある。宮古島をより豊かに、そして幸せな島にしていきたいという思いを込めて「日本一!こころ豊かな島づくり」を掲げている。こころ豊かというのは、経済面、健康、人とのつながり、自然や伝統文化に触れることができ、次の世代へとつなぐことができるという幅広い意味での豊かさを指している。
一次産業を守り成長産業へとつなげること、子育て支援、医療体制の充実など多くの政策を掲げており、皆さまにはしっかりと理解してほしい。推進力はあるがどこへ進むべきかわかっていない宮古島を、しっかりと向かうべき方向へ導いていくことを約束する。
市長になりたいという強い思いをもって戦い抜くので、投票箱が閉まるその時までともに戦ってほしい。
■嘉数登氏「市民が真ん中の豊かに明るい島に」
生まれ育った大好きな宮古島を住みよい街にしたいという思いで立候補した。行政マンとしての35年間、副市長としての1年半の経験を無駄にしてはいけない。市民が真ん中の豊かに明るい島にするにはその経験を糧に前進し、さらに広げなければ少子高齢化、住居不足への対策、教育および看護やその施設で働く専門職の人材確保など市民の悩み、課題はクリアできない。島の未来を築く子どもたちが経済的理由などで将来を制限されることのない、教育機会に恵まれた人々の島、域内経済の好循環を生み出し持続可能な島、誰もが安心し、市民が真ん中の豊かに明るい宮古島市を目指し、その実現に全身全霊で務めていく。今、私には希望しかない。市民の声を聞き、今必要な政策を実行できる信頼のおける市長として邁(まい)進していきたい。実現に向け、どうか皆さまの力を貸してほしい。
■豊見山徹氏「子どもたちが誇れる島に」
子どもたちが誇れる島にしたい。島を離れても帰れるような島にしていきたい。フェアが大事であり、そんな島にもしたい。選挙のために言葉を発信するのでなく、やれることはやれる、やらないことはやらないとの考えで自分たちの考えでできることを伝えたい。
■髙橋敏夫氏「島の人、自然つながり守りたい」
2022年9月に初めて来島し、宮古ブルーに一目惚れしただけでなく人となりの良さに惚れ込み、移住した。宮古島の人々の暮らしや笑顔、自然を守りたいと思い出馬を決めた。若者たちのために人と人とがさらにつながり互いに寄り添い高め合う宮古島にしたい。