宮古島市長選、現職優勢か　本紙独自の世論調査結果　有権者47・１％が医療福祉重視　鍵は「保守勢力の結束」

　本紙は宮古島市で世論調査を22日までに実施し、市民の投票行動や政治的選好が明らかになった。それによると、来年１月19日に行われる宮古島市長選挙の支持候補者では現職の座喜味一幸氏が優勢な支持を集め、他の候補者を大きく引き離している。座喜味氏の政策実績が市民に強い支持を得ていることを示し、選挙戦を有利に進める指標となり得る。また、保守分裂によって保守支持者らが座喜味氏に流れてる可能性もあるようだ。調査では、投票行動や選定基準、支持政党、性別、年齢別の集計が行われた。
　この調査は本紙が独自に調査したもの。調査の目的は、市政に対する有権者の意識の的確な把握を行い、多角的な側面から政治情勢を分析することにある。
　調査結果によると、現職の座喜味一幸氏は優勢な支持を集め、他の候補者を大きく引き離し、トップを占めている。嘉数登、下地明和、前里光健の保守系３氏と豊見山徹氏にとっては厳しい結果となった。
　また、調査結果では医療、福祉、介護を重視する市民が47・１％と最も多く、次いで景気、経済対策を重視する市民が22・５％を占めることが分かった。
　さらに性別による投票行動の違いも見られ、男性は必ず行くと回答した割合が女性よりも高い結果となった。特に年齢層別では、70代以上が最も投票意欲が高いことが確認された。
　投票意向では、「必ず行く」と回答した有権者が84・３％に上り、選挙への高い関心が伺える。最も重視される政策としては、医療、福祉、介護が47・１％で最も多く、景気、経済対策が22・５％でそれに続いた。
　この調査は、宮古島市の有権者の意向を把握することを目的としており、選挙戦の動向や政策提案に影響を与える可能性がある。
　調査結果で保守層が及ばなかったことについては、選挙戦における最大のリスク「分裂」の影響が大きい。
　市民の間では「負ける選挙を避けるために、今からでも遅くない。保守として団結すべき。県議選を２議席取った結果がこれでは」という声も高まりつつあり、保守票の一本化が進まない場合、現職に対抗する有力な挑戦者が現れることが困難になることが懸念される。選挙戦略としての保守勢力の再編成は急務であり、候補者はその調整を迫られているのが現状だ。
　今回の調査結果は宮古島市の将来にわたる政治的指針を提示するものであり、公約策定においては非常に重要な要素となる。
　各候補者が有権者の声をどのように政策提言に反映するかが、選挙戦の成否を分ける「鍵」となる。
　特に、座喜味氏が現状でどれだけの支持を維持し続けられるかが注目され、選挙戦の戦略の成否に直結することになる。
　今回の情勢調査は、宮古島市の有権者の関心とニーズを反映した政治分析を提供し、これからの選挙戦における重要な指標となっている。選挙の行方がどう変化するのか、各候補者の今後の動向に引き続き注目だ。