3常任委員会で議案審査 市議会 介護保険料4千万円超余剰
開会中の宮古島市議会(平良敏夫議長)は5と6両日の二日間、常任委員会を開き、第8回市議会定例会に上程された議案の審査を行う。各委員会では一般会計および特別会計の補正予算案、条例議案、議決議案全33件に加えて、市議会に提出された請願1件と陳情6件に対する審査を行う。委員会審査では、各議案に対して市担当部局への質疑を行った上で討論・表決が行われ、委員会表決結果は17日の最終本会議で各委員長から報告され裁決される。
5日の経済工務委員会(狩俣勝成委員長)では、今回の補正増で総額1億7254万円余となる公園管理費について、委員から「この費用は建設部所管の公園管理費であり、農水部など他部署所管の管理費も含めると膨大な支出となる。しかし適正管理がされていない公園も多い」との意見のほか、「ほとんど利用されていない公園も多く散見されており、利用調査などを行い整理する必要があるのではないか」と市に問うた。
市は「市内には多くの公園が点在している上、所管部署も分かれていることから、施設管理に時間も費用も掛かっている。今後は、調査に基づいて閉園も含むや管理計画の必要性を検討していく」と応じた。
また、同委員会に提出された水道水農薬複合汚染対策を求める請願については、「浄水場整備に係る国や県の補助項目を調査して、整備費の市民負担軽減の検討が必要」との意見から継続審査と決した。
総務財政委員会(下地茜委員長)では、県が城辺保良で試掘した天然ガス井の現況を問われ、市は「2021年に県から市へ鉱業権が移行し、同年から市が保安管理業務を行っている」とし、ガスや温泉水の利活用事業については「2018年に選定した開発事業の優先交渉権者と協議を行なっている」と説明した。
また、保良泉プールの指定管理について、委員から隣接するパンプキン鍾乳洞の事業活用を問われ、市は「同管理による鍾乳洞の占有権や優先権はなく、県認定の保全利用協定に沿う活用となる」と話した。
文教社会委員会(池城健委員長)では、市介護保険特別会計で4794万円余の積立金処理について、市が「介護保険料収入のうち支出されなかった余剰金積立で、今後の保険料収支状況に応じて運用する。昨年末時点の積立額は5億6千万円余」と説明した。