座喜味一幸氏が出馬表明 来年1月市長選 保革超えた市民結集 家賃の高騰対策など促進
現職の座喜味一幸氏(74)が22日、JTAドーム宮古島で会見し、来年1月(12日告示、19日投開票)の第6回宮古島市長選挙への出馬を表明した。座喜味氏は、これまで進めてきた所得向上のための産業ごとの施策は道半ばと振り返り、2期目に向けては「市民ファーストを政策理念に、保革を超えた市民の思いを結集し、農畜水産業の振興や家賃の高騰対策の集合住宅の建設、若者定住化などをしっかり進めていきたい」と述べた。
会見には宮國京子後援会長、市議会与党市議団の長崎富夫会長ら市議、支持者らが参加した。
座喜味氏は、(1期目は)6次産業推進の地域経済循環による市民所得向上や離島不利性解消の小中高生の大会派遣費、農林水産物の輸送品目の拡大などに取り組んできたと述べ、市民に公約した58項目の8割程度は達成したと強調した。
この中で社会環境は大きく変化しており、新たなステージへステップアップするための諸施策を講じる重要な時期を迎えたと述べた。
2期目に向けては「市民ファースト」「市民目線の豊かさと品位ある調和のとれた街づくり」を政策理念に市政運営を進めていく考えを示し、「4年間で明らかとなった課題と方向性を踏まえ、宮古ならではの『持続可能で豊かな宮古島づくり』に全身全霊で取り組んでいきたい」と述べた。
出馬した理由については、課題解決の方向性で見据えたものが、あと1期で大きな効果、結果が出るという多くの市民、団体の声があることも挙げた。
自衛隊の配備には「基本的に自衛隊の配備、防衛力の最小限の備えは必要であり、現実的な対応をしていきたい」との考えを示した。
現在、座喜味氏のほか5人が立候補していることには「市長選は大変重いものがある。市民の前でそれぞれの専門、部門や知見を生かした政策論争をし、市民に選択いただく」と述べ、「宮古のビジョンを持って舵を取りたいという人が市長であるべき」とし、政策論争による選挙戦に期待した。
前回の選挙で「ワンチームみゃーく」として戦った國仲昌二氏が立候補している中での一本化に向けては「保革を超えて新しい宮古島市へ向けて取り組んだ仲間。今後、意見交換や話し合いができる機会を持っていきたい」と語った。