研修では案件、行為などの説明が行われた
=市役所
市職員ら正しく理解 特別職・管理職がハラスメント研修
宮古島市は13日、市役所2階大ホールで特別職や管理職を対象に「ハラスメント研修」を行った。メンタルヘルス総合支援企業「BowL」産業カウンセラーの徳里政亮さんが、ハラスメントの案件や行為などを説明し、「業務上のコミュニケーションなどで(ハラスメントは)やっていないと思っていても、受け取る人が精神的苦痛と思ったら可能性はある」と述べた。
講師は徳里さんと山城脩人さんが務めた。徳里さんはハラスメント案件が取り巻く環境について「過労自殺やブラック企業、性差問題などがあるなかでワークライフバランス、ブラック企業の働き方改革で労働者保護に向けて『ハラスメント防止法』が強化された。それにより内部告発しやすくなり、社会の目に晒されやすくなっている」と話した。
ハラスメント案件は、南城市や福岡県宮若市のケースで認定されたハラスメント行為などを説明した。
パワハラの典型例は▽身体的な攻撃▽精神的な攻撃▽人間関係からの切り離し▽課題な要求▽過少な要求▽個の侵害―を挙げた。
今年1月に市職員を対象にしたハラスメントアンケート調査では「威圧的な言葉や態度で叱責された」「業務上必要な研修や出張を決済してくれない」「見た目や容姿についていじられた」なども紹介した。
研修はグループごとの対話も取り入れ、「なぜハラスメント行為は起こってしまうのか。どこに問題があるのか」「過去にハラスメントにあたる行為を受けたことがあるか」「過去にハラスメントにあたるような行為を取ってしまったことがあるか」などで意見を交えた。