緊急地震速報訓練で頭を守るなどの安全確保行動を取る職員ら =市役所

職員ら安全確保行動 地震・津波想定で訓練 「スマホ避難」操作も

 宮古島市(座喜味一幸市長)は5日、Jアラートを活用した緊急地震速報訓練を行った。市内全域に設置されている屋外スピーカーから訓練内容の放送を行うとともにスマートフォンや携帯電話等への緊急速報メール、SNSも活用して配信。今回は身を守るためのシェイクアウトのあと9月から活用が始まった市公式ライン「スマホ避難シュミレーション」の操作も行われた。職員らは緊急速報を受け、「(身体を)低く、頭を守り、動かない」の安全確保行動を取るなどした。

「スマホ避難シュミレーション」を操作する座喜味市長


 同訓練は、地震・津波に対する防災意識の啓発や津波避難計画等の検証を行うことにより、防災体制の向上を図ることを目的とした県広域地震・津波避難訓練に合わせて行われた。
 午前10時に県全域で強い地震が観測され、10時3分に県全域で「大津波警報」が発表されたという想定で緊急速報メールにより通知し訓練が始まった。
 メールでは「これは訓練です。緊急地震速報が発表されました。大地震です。身の安全を確保してください」との通知があり、その後大津波警報が発表され「直ちに海岸付近から離れ、出来るだけ高い場所に避難して下さい」と呼び掛けた。
 市役所では、防災危機管理課など各課の職員がシェイクアウトするなどの訓練を行った。
 座喜味市長もシェイクアウトしたあとスマホ避難シュミレーションの操作を行った。同シュミレーションは地震発生時にとるべき防災行動やスマートフォンによる情報収集の仕方を学べる避難体験コンテンツ。いざという時に落ち着いて行動できるように体験することが重要として防災危機管理課は事前に職員らに操作も呼び掛けた。
 座喜味市長は「公式ラインなどを活用して身を守ることで防災体制ができる。そのために職員への周知徹底の訓練を行った。身の安全を守る行動や公式ラインで状況を把握するなど大変有意義だった」と話した。
 訓練は市民にラインやホームページなどで周知した。市防災危機管理課によると訓練受付に申し込んだ団体は自主防災組織、保育園、小中学校など46団体の2217人。この日に訓練できなかった団体は都合のいい日を設定して行うことにしている。

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