飲酒運転の根絶誓う 宮古地区出発式で決意新た 夏の交通安全県民運動 歩行者の安全確保も
2024年夏の交通安全県民運動宮古地区出発式(主催・市交通安全推進協議会)が10日、市役所2階大ホールで行われた。市職員や宮古島警察署員、関係団体の職員らが参加し、飲酒運転の根絶や二輪車の交通事故防止、子どもや高齢者を始めとする歩行者の安全確保に努めることなどを誓った。出発式後は車両パレードがあり、市民らに交通安全の意識啓発を行った。県民運動期間は11日から20日まで。
同運動は「今日もまた あなたの無事故 待つ家族」をスローガンに地域、関係機関・団体が相互に連携し、広く県民に交通ルールの順守と正しい交通マナーの実践を習慣付け、交通事故防止を図ることを目的として展開される。
重点は▽飲酒運転の根絶▽子どもと高齢者を始めとする歩行者の安全の確保▽二輪車の交通事故防止▽自転車・電動キックボード等利用時のヘルメット着用と交通ルール順守の徹底―の4項目。
出発式では、参加者が交通事故犠牲者に対する黙とうをささげた。
主催者あいさつで同協議会長の座喜味一幸市長が「国内外からの観光客の増加に伴い社会活動が活発化する一方で、交通量の増加による事故の危険性も高まっている。観光客の皆さんには交通ルールを順守し正しいマナーを心がけて安全運転していただきたい。市民の皆さんには今一度、思いやりを持った運転に心がけ、譲り合う気持ちを持つことで交通事故の減少につなげてほしい」と呼び掛けた。
また「美(か)ぎ酒飲み運動」の推進を強調し、飲酒運転の根絶にも引き続き取り組んでいく姿勢を見せた。
宮古島警察署の新垣健一郎署長は、管内の6月末現在の人身事故は43件発生し、昨年同期に比べて5件増加していることなどを説明し、「関係機関や団体、地域住民と連携して子どもや高齢者など歩行者に対する交通安全教育のほか本格的な観光シーズンを迎え、レンタカー事業者に対する交通安全指導の取り組み推進している」と述べた。
県宮古事務所の川上睦子所長は「飲酒運転はしない、させない、許さないとの強い意志を持つことが重要。県としても関係機関と連携しながら県民の皆さんの交通安全意識の向上と交通事故防止を推進し、交通事故の無い安全な地域づくりに取り組んでいきたい」と述べた。
最後に宮古島地区交通安全協会の下地隆之会長が、命の尊さと交通事故の悲惨さを深く心に刻み、夏の交通安全県民運動出発式を契機に▽酒を飲んだら運転しない▽二日酔いになるまで深酒はしない▽酔いつぶれて路上寝をしない▽交差点では必ず止まって安全確認をする―の決意を示した。