國仲昌二氏が出馬表明 来年1月の市長選に 宮古島への思い訴える
前県議の國仲昌二氏が25日、平良西里の事務所で会見し、来年1月に執行される宮古島市長選挙に出馬を表明した。落選した県議選では「政治的主張が中途半端なままで全く不完全燃焼」と述べ、「市長選までの半年間は宮古島に対する愛情、理想、危機感などを訴えて市民に問いたい」との考えを示した。選挙戦は政党や労組などへの支援要請はせず、「ワンチームみゃーく」でも「オール沖縄」でもなく真の市民による選挙にするために一人で会見したと説明した。市長選に向けて座喜味一幸市長は出馬の態度を表明しておらず、國仲氏の出馬表明により候補者の動きが注目される。
國仲氏は会見の冒頭、「市長選挙に出馬することを決意した」と述べた。県議選後の3日ほどたち自身で決断したとのことで、ワンチームみゃーくなどの関係者には「出馬する」旨の報告の形になったと説明した。
報告には賛否両論があったという。「これまでの平和の1議席、革新が守ってきた議席を失ったことには大きな責任を感じている。支援してくれた皆さんのためにどうしたらいいのかと考えて決断した」と述べた。
前回の市長選で保革を超えたワンチームみゃーくに加わり、座喜味市長を誕生させた。その後市長を支えるために保守、革新の意見集約、調整などのまとめ役としての役割にエネルギーを集中させたことで本来の政治的主張ができなかったと振り返った。
県議選では、ワンチームみゃーくの保守票のほとんどが相手候補に流れたと思われることに「残念な結果になった」と語り、「これでは政治的主張が中途半端なまま政治家を終えることになり、全く不完全燃焼だと感じている」と述べた。
ワンチームみゃーくの票が割れたことには「まとめ役として担ったが、うまくまとめることができなかった責任はある。県議選の結果はすべて力不足」と述べた。
ワンチームみゃーくでありながらの出馬表明は座喜味市長の評価以外の所があるのか、1期目の評価を含めての考えについては「市長にどうのこうのでなく、ワンチームみゃーくをしっかり守りきれなかったとの思いがある。理想とする政治的主張、宮古島に対する思いを市民のみなさんに素直に訴えていきたいとの考えで出馬の決意となった」と述べた。
ワンチームみゃーくの幹事長は辞める方向。立憲民主党も離党する考えで、これから手続きを行うという。
ワンチームみゃーくの中での自衛隊問題には「一緒に活動する中で歩み寄ったが、抑えた面もあった」とも。市長選に向けての政策は今後、発表する予定だが、自衛隊問題については「自衛隊を指揮する政府を批判している。そこをしっかり訴え、南西シフトが日本の防衛に役立つものかどうかも含めて主張していきたい」と述べた。