常任委員会で審査、表決 市議会 全10議案通過で本会議へ 消防池間詰所の移設要請も
宮古島市議会(平良敏夫議長)は13日、総務財政委員会、文教社会委員会、経済工務委員会の3常任委員会を開き、市議会6月定例会に上程され各委員会に付託された補正予算案4件、条例案1件、議決議案5件の合計10議案について委員会審査・表決が行われ全議案が原案可決となった。また、市議会に届いた請願1件、陳情2件についても各所管委員会で審査を行った。審査結果は採択1件、不採択1件、継続審査1件とそれぞれ分かれた。
総務財政委員会(下地茜委員長)では、今補正で4億7千万円余の国庫補助を受けて実施実される脱炭素先行地域づくり事業について、市は「同事業は狩俣・下地地域において本年から5年間で実施され、事業費総額は約67億円」と解説した上で、「本補正予算は太陽光パネルと蓄電池設置事業費の3億2千万円余、脱炭素グリット構築事業費6千5百万円余、エネマネ省エネ設備導入事業費で6千1百万円余の補正計上」と説明。
消防本部に配備する救助工作車と池間詰所配備のポンプ車の取得についての説明を受ける中で、委員から「消防池間詰所は海抜の低い場所にあり、災害対応に支障がある」との懸念が示され、市は「高台移転も含めて検討を進める必要がある」と応答した。
文教社会委員会(池城健委員長)では、約1億円の補正増となった価格高騰重点支援給付金事業について市が「本年度新たに住民税非課税となった世帯、均等割のみの課税に移行した世帯と対象世帯の子どもへの給付事業費。加えて、昨年度の給付事業において、約360人増となった子ども加算分の増額」と説明。
一般会計補正では、「昨年実施し好評を得た児童館まつりを本年は8月と11月の2回開催するための増額補正」のほか、「2025年に全国離島交流中学野球大会(通称:離島甲子園)宮古島大会の開催に向けた準備室設置費用として542万円余の補正要求を行った」と市が説明した。
経済工務委員会(狩俣勝成委員長)では、さとうきび収穫機械機能向上支援事業への質問に対し、市が「同事業はリースから7年が経過したハーベスターの機能向上を図るための修理と認められるものに対して費用の8割補助(上限4百万円)を行う」と説明。
増額計上した道路新設改良費として増額した委託費382万円余について「佐良浜地区振興協議会からの要請に伴う、佐良浜中央道路(仮称)新設工事の概略設計費」とし、「同概略設計を基に地域説明会を行い、地権者等の同意を得田上で、県に採択申請を行う」と説明した。
市から説明を受けた各常任委員会は表決を行い全議案が原案可決され、最終本会議での採決へ送られる。