28日午前下崎ふ頭沖で不発弾処理 関係者集い事前対策協 各禁止区域、役割等を確認
宮古島市は9日、市役所で今月28日午前11時に平良港下崎ふ頭沖で行われる不発弾処理(海中爆破)の事前対策協議会を開いた。嘉数登副市長、與那覇勝重総務部長、仲地一政防災危機管理課長をはじめ、海上自衛隊沖縄基地隊、宮古島海上保安部、市消防本部、宮古島警察署などの関係者27人が参加し不発弾の詳細と処理作業スケジュール、各機関の役割等について確認した。
当日は午前9時から正午ごろまで、爆破予定位置から半径300㍍が航泊(航行および停泊)禁止区域、半径3㌔内が入水禁止区域となる。
処理されるのは、2023年12月18日~24年1月22日に平良西里地先の平良港北防波堤付近で磁気探査を実施した際に見つかった3インチ砲弾2発、5インチ砲弾24発、6インチ砲弾2発、81㍉迫撃砲弾2発の計30発で、総重量は848・2㌔。爆破予定位置は平良港下崎ふ頭沖(北緯24度49分、東経125度16分)。
当日は海上自衛隊が午前7時30分に作業の実施可否を判断。作業が可能であれば同8時30分に宮古島漁協に現地対策本部を設置する。同9時に爆破準備にかかり、雷管装着。同11時に爆破を決行する。爆破後11時30分に確認潜水をして安全宣言後に撤収を予定している。
半径3㌔の入水禁止区域は①大浦湾②クウラ水辺公園③砂山ビーチ④下崎農村公園西側⑤下崎農村公園⑥パイナガマビーチ⑦トゥリバー地区東および北東側―となっており、各地に消防団員を配置し、入水(遊泳および潜水)の警戒とともに監視を行う。
処理現場周辺には市水産課、同保安部などから警戒船を4隻、周辺にはブイなども配置し安全対策に努める。各担当に船舶および操縦士の手配を求めた。
海上自衛隊沖縄水中処分隊長の舟津健太郎氏らによれば当日の天候を懸念しており、雷雨が見られれば時間変更、日程延期の可能性もある。延期の場合は翌29日に決行。
また、本島での処理現場に比べ浅い位置での処理となるため爆破の際の水柱の想定は10㍍としており、空路の影響は少ないとするも空路安全などを確認した。