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第8回大会の入賞者の皆さん =28日、市未来創造センター内多目的ホール

狩俣良眞さんが優勝 「いつか師匠に追いつけるように」 第8回とうがにあやぐ大会

 第8回とうがにあやぐ大会(宮古民謡協会、宮古民謡保存協会、沖縄宮古民謡協会主催)が28日、市未来創造センターで開かれた。宮古を代表する民謡を歌い継ぐ大会に、今回は15人が出場。優勝した久松出身で那覇在住の狩俣良眞さんは「優勝者の自分の名前が呼ばれた時には信じられず言葉が出てこなかった」と涙ぐむ場面も見られた。

優勝した狩俣さんの独奏


 大会は結婚や出産などの祝いの場で古くから歌い継がれてきた「とうがにあやぐ」の素晴らしさを再認識するとともに、伝統文化を保存・継承する目的で開かれている。
 今大会を主幹する宮古民謡協会の渡久山吉彦会長のあいさつ、来賓として座喜味一幸市長のあいさつが行われた。
 島内外から参加した15人は三線を奏でながら切々と感情を込めて歌い上げていた。
 厳正な審査の結果、優勝した狩俣さんは昨年市長賞で「宮古島の代表歌『とうがにあやぐ』の歌詞の意味を考えながら大切に唄い、去年よりも満足できるように頑張った」と振り返った。
 表彰式が終わり優勝者独唱後には笑みがこぼれ、「練習不足の中で満足のいく結果が出せてうれしかった。師匠の与儀昌樹さんにLINEなどで指導してもらっていた」と話し、「いつか師匠に追いつけるように練習を頑張る」と今後の抱負を述べた。
 準優勝は3回目の挑戦となった島内在住で千葉県出身の川元真衣さん(一般)が選ばれた。3位は川満勝佳さん(一般)、審査員特別賞には根間玉恵さん、三協会会長賞は砂川希歩さん(大学生)と倉持恵さん(一般)がそれぞれ選ばれ表彰された。
 審査は①調弦・ツボ押し②音程および調子③思い入れ(感情、節回し)―で行われ、審査の講評を行った砂川次郎宮古民謡保存協会長は「今大会は素晴らしく審査が大変だった」と話し、「ただ『んー』『ずー』の発音は難しいので何回も練習をして歌に慣れるまで練習をしてほしい」と参加者のさらなる技術向上に期待を込めていた。
 また、ゲスト出演として宮古民謡協会、宮古民謡保存協会の砂川美佐子民謡研究所がそれぞれ演奏を披露した。

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