宮古島市 補正予算案9億円提案へ
宮古島市(座喜味一幸市長)は9日から始まる市議会6月定例会に、住民税非課税世帯に10万円、低所得の子育て世帯に5万円を給付する事業などを盛り込んだ一般会計補正予算案9億円を提案する。市議会(上地廣敏議長)が6日開いた全員協議会で、特別会計補正3件などの議案16件、報告6件の上程議案と共に説明した。6月定例会の日程は10日から各種常任委員会、15日から21日までが一般質問、最終本会議は22日の予定となっている。
一般会計補正の主な事業は、住民税非課税世帯への臨時特別給付金2億2060万円、低所得の子育て世帯生活支援特別給付金が、ひとり親世帯とその他世帯で計1億7835万円など。市は非課税世帯給付を2150件、子育て給付を1720件見込んでいる。
その他の事業は、最終処分場基本設計に8303万円、佐良浜地区における地域拠点整備検討調査業務に3001万円、県沖縄振興費の農林水産物流通不利性解消事業に5千万円など。
歳入は国庫が4億5618万円、県支出金が4945万円、一般財源が基金繰入金と前年度繰越金を合わせて3億6844万円、市債1950万円、その他特別財源が計713万円。
宮古島消防本部が2530万円の高規格救急自動車を購入する売買契約も提案。納入先は消防所上野出張所となっている。特別会計補正3件のうち、介護保険特別会計は公用車リースに係る債務負担行為の設定のみ。港湾事業と土地区画整理事業で計4005万円。上下水道などの事業会計補正4件、介護保険条例・自治公民館条例の一部改正なども提案され、議案は計16件。各種会計の繰越計算書に関する報告が6件。
6月定例会は9日に開会し、当局の上程議案説明や質疑を行う。総務財政・経済工務・文教社会の常任委員会は10、13日の2日間。それぞれ付託された議案のほか、インボイス制度の導入中止▽国民の祝日「海の日」を7月20日に固定すること▽台湾・尖閣有事の際に住民の安全を確保するための図上訓練実施―などを求める計10件の陳情書を審議する。
一般質問は15日から21日までの土日を除いた5日間。最終本会議は22日に開かれる予定となっている。