浦崎専務理事長(左から2人目)はオープニングセレモニーで熱く語った =市伝統工芸品センター

宮古麻織の新たな魅力発信 未来へつなぐ展示販売会 織物事業協同組合

 宮古織物事業協同組合は3日、市伝統工芸品センターで「第2回宮古島市の織物展示販売会inMIYAKO~未来へ繋ぐ~」を開催した。5日までの3日間行われる。伝統的工芸品の宮古上布をはじめ、その技術を土台に織られた宮古苧麻織、宮古麻織、宮古織の着尺や帯地、それらを材料に作られた染織工芸品を紹介するとともにバッグやショールなども販売した。4日も午前10時から午後5時に行われる。

宮古島の織物展示販売会が開催された


 同展示販売会は宮古麻織の新たな魅力を発信し、組合員活動の活性化、県内外への周知、観光の目玉化、後継者の意欲向上と経済的安定を目指す目的で行われている。
 展示販売される伝統工芸品の宮古上布は製作者の利益確保と経済的安定につながり、後継者育成に期待できる。また、苧麻績みや藍染、製織、砧打ちの実演のほか、新しい試みとしてアート作品として麻を使って作られたオブジェも展示されている。
 3連休の初日となった3日は会場に続々と市民が訪れ、市の伝統工芸品を興味深そうに眺め足を止めていた。また、染織工芸品は上布や麻織を使ったバッグや名刺入れ、財布、ショール、タペストリー、木の枠に古い時代の上布を張ったパネルなどさまざまな商品が販売された。
 同組合の浦崎美由紀専務理事はオープニングセレモニーで「宮古上布の生産はとても難しい課題となってきたが、伝統を守りながら何とか面白い仕事を増やしていきたい」と熱意を語った。
 また「原材料の減少や後継者育成などの課題はあるが、麻のにおいを嗅いでもらい、実演や作り手と会話したり体感型の展示会にしていきたい」と展示会の方針を示した。
 川満敏光観光商工課長は「頑張って作っていただいた作品をより多くの市民や観光客の方に見ていただきたい」と述べた。
 同展示販売会は午前10時から午後5時まで(最終日は午後4時まで)。オンライン展示会は6日午前9時から12日午後5時まで開催される。

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