市民総合文化祭(一般の部)開催 市民の作品を展示
第18回宮古島市民総合文化祭(主催・市、市教育委員会、市文化協会)一般の部が20日、未来創造センター多目的ホールなどで始まった。「創造する市民の文化」を全体テーマ。今回は「繋げよう!島の力」をサブテーマに市民の写真や美術、織物、盆栽などの作品を22日まで展示する。オープニングセレモニーでは座喜味一幸市長ら関係者によるテープカットが行われ、文化祭開催を祝うとともに市民文化の活性化と発展を願った。
オープニングセレモニーが午前10時から行われ、座喜味市長が「文化祭を通じて皆さんが地域の結びつきを深め、豊かで文化的な生活を育み、市民の生きがいや明るい宮古島づくりにつながるよう今後も市の文化活動を推進していきたい。ぜひ会場に足を運んでもらい、市の文化活動に直接触れて島の力をつなげてもらえれば」とあいさつ。
来賓の上地廣敏市議会議長が「市民総合文化祭の継続的な実施が今後の宮古島の文化継承の礎となり、各部会、学校における活動がその幅を広げることで市民全体の芸術文化への思いが深まり、今後もますます発展していくことを願っている」と祝辞を述べた。
多目的ホールでは美術部会の油絵や水彩画、アクリル画、立体作品など約40点を展示。写真部会はコンクールで市長賞に選ばれた濱川丈樹さんをはじめ応募作品89点、会員の作品80点を展示している他、栗原滋さん、荒谷淳子さんが撮影した約50年前の平良港や西里通り、イーザト、集団就職の出発とその見送りなどの写真も紹介。
スタジオでは織物部会が16世紀以降の庶民の織物から琉球王府に貢納した御絵図の衣装、島の産業となった精密な絣模様の反物、宮古上布保持団体の伝承者養成講習の作品などを展示して宮古の織物の歴史を紹介。手括りや苧麻績みの体験も行っている。
この他、公民館入り口では園芸部会の観葉植物、市民ギャラリーでは盆栽部会が丹精込めて手入れをした作品40点を展示、和室では茶道部会が茶の湯、研修室では生活文化部会が島のハーブを中心にした活用法や楽しみ方などを紹介。図書館内では文芸部会と書道部会の作品を展示している。