安心安全に事業成功を ヒルトン宮古島、警察・消防と合同訓練
ヒルトン沖縄宮古島リゾート(棚町誠二総支配人)は12日、宮古島警察署・市消防署と合同で、防犯防災総合訓練を行った。ホテルに侵入してきた不審者がガソリンをまき放火したとの想定で、警察の確保から従業員の避難と初期消火、消防隊による救助や鎮火まで一連の訓練を実施。6月18日のオープンを前に防犯防災能力を高め、関係各所との連携強化を図るためのもので、棚町総支配人は「安心安全に事業を成功させたい」と語った。
訓練には外部警備員含むヒルトン宮古島職員200人、警察・消防合わせて30人の230人が参加。ホテルスタッフは不審者への落ち着いた対応や初期消火、避難誘導などの訓練を行った。訓練の後には、主に外国人スタッフ対象の交通安全教室も行われた。
宮古島署の喜屋武一郎署長は「先日も岸田総理に向けて爆弾が投げ込まれるなど、全国的にいつどこで何が起こるか分からない状況。開業後には国内外の要人が宿泊することもあると思う。いざことが起きた際にどういった行動ができるかが大切」と講話。
その上で、「自分自身を含めた安全を確保することと、しっかり通報することの2点を意識してほしい。命を守るためには、逃げる・声を出す・誰かに知らせることが重要。開業に向けて忙しい時期だと、持ち場ごとに危機管理を行ってほしい」と述べた。
市消防署は消火活動に加え、クレーン車やロープを用いた高層からの救助訓練も実施。古謝博由消防署長は「初期消火と119番通報、適切な避難誘導が大切な命を守ることになる。『備えあれば憂いなし』という言葉があるが、災害に備えた訓練を重ね、安心安全を守ってほしい」と話した。
棚町総支配人は関係各所の協力に感謝するとともに「緊張感のある訓練となったことをうれしく思う。警察署や消防署としっかりと連携を取りながら、安心安全を常に日々念頭において事業が成功するように頑張っていきたい」と語った。