海浜パトロールで家族連れにチラシを手渡す消防署員 =下地与那覇の前浜ビーチ

海難事故防止呼び掛け 前浜で海浜パトロール

 宮古島市水難事故防止推進協議会(会長=座喜味一幸市長)は1日、下地の与那覇前浜ビーチで水難事故防止海浜パトロールを実施した。市地域振興課の他、宮古島海上保安部(福本拓也部長)、宮古島警察署(喜屋武一郎署長)など関係機関が参加し、海に来ていた家族連れにチラシを手渡し、水上オートバイに関する新しい条例が施行されたことや水難事故防止へ協力を呼び掛けた。
 関係者らはビーチを訪れた家族連れや観光客らに同協議会が作成した「宮古島の海を安全に楽しんでいただくために、ぜひお読みください」と題したチラシを配り、マリンレジャーを安全に楽しむために▽一人で泳がない▽子どもだけでは絶対に泳がない▽ライフジャケットの着用▽気象状況の確認▽水分補給を忘れずに―と注意喚起した。
 また、新たな条例に関する案内を配布し、事故・トラブル防止を図るために新たに施行された水上オートバイの条例について、4月1日から11月30日まで期間、重点区域に許可なく水上オートバイを乗り入れた場合は、20万円以下の罰金、区域内において遊泳者の近くで危険な航行をした場合は6カ月以下の懲役、または50万円以下の罰金が科されると周知した。
 開会式で座喜味市長は「コロナが2類から5類になり、観光客の入域も増加し海浜レジャーも盛んになっている。安心安全で喜んでもらえる環境になるよう警察、消防、海保、市が連携して頑張っていきたい。今日は市民にもマリンレジャーを安全安心に行う必要性を訴えていければ」とあいさつした。
 喜屋武署長は「宮古島でも海のシーズンが始まるが、地元の人や観光客がレジャーを楽しんでいる一方、毎年のように水難事故が発生し、命が奪われることもある。水難事故防止のため、官民一体となり安心安全な宮古ブルーを実現したい」、福本部長は「本日施行された条例が日本全国に誇れる条例となるよう国の法執行機関として最大限の協力を行うことを約束する」とそれぞれ激励とした。

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