「宮古の未来像」についてを提言する宮古高校の下地将司さん(奥左)と羽地さん(同右)
=14日、市役所2階大ホール
まちの「未来像」提言 基本構想策定で市民会議
宮古島市の都市計画マスタープランで推進する「市役所を核とした新しいまちづくり」の基本構想策定に向けた第1回市民会議が14日夜、市役所2階大ホールで開かれ、各団体の代表者や高校生、委員に応募した市民14人が出席し、まちの未来像などについてそれぞれの立場で提言した。3月に第2回会議を開いて意見を集約し、同構想策定委員会に提案する。
同会議は、より多くの市民の意見を集約して「まちづくり基本構想」に反映させるため、策定段階から地区の将来について考えて意見を交わすことで、市民の目線での意見、提案を受けることを目的としている。
市都市計画課は昨年12月に行われた市民ワークショップなどの結果を踏まえ、市役所周辺まちづくりの主要課題として▽中心市街地などの他拠点との役割分担▽良好な住環境水準の確保▽防災、安心・安全な都市機能の確保―の3つを挙げた。
この上で市役所周辺地区の未来像として、キーワードに「みやこエコ・チャレンジ」を掲げ、「交流・観光」、「環境・文化」、生活環境、防災、魅力の5項目を基本構想の骨子案として示している。
会議では、骨子案の「交流・観光」に対して、観光客ではなく、市民が中心に活動できる場所などについて意見が出された。宮古高校3年生の下地将司さん、羽地虹彩さんは「小学生、中学生、高校生では遊び場に対するニーズが違う。単純に公園をつくるだけでなく、沖縄県総合運動公園のような子どもたち全体が一カ所で遊べるような施設があるといい」と提言した。
2回の会議を踏まえた市民の提言は、基本構想の検討結果として庁内幹事会・作業部会を経て基本構想検討委員会に提案される。市は今後、「市役所周辺エリアまちづくり基本構想」の策定を目指す。