「明るい兆し見えた年」 宮古島市が仕事納め
官公庁が仕事納めを迎えた28日、宮古島市では座喜味一幸市長が市役所に課長級以上の職員を集めて訓示を行い、1年の労をねぎらった。市長はコロナ禍に加え、ロシアによるウクライナ侵攻で引き起こされた物価高騰などに直面した2022年を「激動の年」と表現しつつも、市に観光客が戻り始め、文化祭や産業まつりなどさまざまなイベントが実施されたことに触れ「明るい兆しが見えた1年になった」と振り返った。
仕事納めには市長部局・市教育委員会・市消防本部・水道部から課長級以上の職員が参加。座喜味市長は22年について「6月からは行動制限が解除されつつあったものの、コロナも依然として厳しい状況。ウクライナ侵攻に始まる原油などの高騰が生活に大きく打撃を与えた。このような厳しい年はなかなかなかったと思う」と振り返り、「激動の2022年、何とか皆さんのお力をお借りして御用納めが迎えられた。心より感謝したい」とねぎらった。
市の対応については「コロナに対しては市民や医療従事者の協力を得ながら、全庁体制で立ち向かった。物価高騰に対しても水道料金の2カ月分免除や農林水産業における飼料・肥料支援などで緊急の対策を取った。迅速な対応ができたと思う」と成果を強調した。
県では復帰50周年の節目の年に、「美ら島おきなわ文化祭2022」が開催された。市でも「詩(ことば)の祭典」などさまざまな関連行事が行われたほか、3年ぶりに市民総合文化祭も実施。一般・児童生徒の作品展示や舞台発表、史跡巡りなど多様なイベントが開かれた。また伊良部島では第1回17エンドハーフマラソンが開催された。
市長は「全国的に厳しい中でも、宮古島市はある意味で自慢してもいいような明るい兆しが見えたと思っている。6月以降は観光も伸び、3年ぶりの産業まつりもあった。官民含めて明るい行事が進められ、市民の気持ちも極めて前向きになった」と評価。
来年に向けては「宮古における企業の投資意欲は高い。なお一層の活性化に向けて取り組みたい」と意欲を示した。職員に「正月休みは家族と団らんし英気を養ってほしい。改めて一年間大変お世話になった」と呼び掛け締めくくった。