アーティストたちのライブパフォーマンスを楽しみ、大いに熱狂した =トゥリバー地区特設会場

島がひとつに、音がつなぐ 宮ロック2025 トゥリバーでフェス開催

 快晴の空の下、宮古島最大の音楽イベント「MIYAKOISLANDROCKFESTIVAL2025」が18日、平良トゥリバー地区特設会場で開かれた。この日午前中の強い日差しの中、県内外から約5000人の音楽ファンが会場に詰めかけ、青い海と音が響き合う中、歓声と笑顔で熱狂した。
 オープニングでは嘉数登市長が「皆さまにとって心に残る最高な一日となることを願っている」とあいさつし、平和の象徴として恒例の白いハトが放たれた。会場は拍手に包まれ、華やかに幕を開けた。
 トップを飾ったのは県出身の「かりゆし58」。「アンマー」「そばの唄」などを披露し、力強い歌声と優しい歌詞が会場の空気を高揚した。「NAQTVANE」は透明感あるサウンドで観客を魅了し、「SHISHAMO」は「明日も」「君と夏フェス」などで青春の風を届けた。
 午後は「おとぼけビ~バ~」が個性あふれる演奏で盛り上げ、「BRAHMAN」が重厚なサウンドで圧倒。「FRUITSZIPPER」は「わたしの一番かわいいところ」などキュートなパフォーマンスで観客を笑顔にした。
 夕暮れ時には「ORANGERANGE」が「以心電信」「上海ハニー」で大合唱を巻き起こし、「Da-iCE」は今年の夏の甲子園テーマソング「ノンフィクションズ」などを披露。華やかなステージで観客を魅了した。トリの「ELLEGARDEN」は力強い歌声で11時間に及ぶ音の祭典を締めくくった。
 平良西里から訪れた新井智也さん(32)は「宮古の空と音が混ざり合って最高の時間だった」と笑顔。友人と来場した下地舞さん(25)は「県外からのファンも多くて、宮古が一つになった感じ」と話した。
 また、手作りのうちわを持って訪れたSHISHAMOファンの佐野美月さん(15)は「人生で初めてのフェス。ずっと好きだったSHISHAMOの生歌が聞けて一生忘れられない日になった」と感激の涙を見せた。

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