
新里恵里さん最優秀賞 県少年の主張宮古地区大会 若き声が島に響く
第40回沖縄県少年の主張宮古地区大会(主催・沖縄県青少年育成県民会議、市青少年育成市民会議、共催・市教育委員会、宮古地区中学校長会)が6日、未来創造センターで開かれ、地区内各中学校から推薦された11人が登壇した。生徒らは家庭や学校、地域で感じたことや考えていることを自らの言葉で訴え、会場に響かせた。審査の結果、城東中3年の新里恵里さんが最優秀賞に輝き、23日に開催される県大会への出場が決まった。

冒頭、主催者を代表して市青少年育成市民会議の上地栄作会長が「皆さんの練習の成果を十二分に発揮できるよう祈念しています。今後の活躍を期待しています」とあいさつ。宮城克典教育長は「主張は聞き手の心に何かを届けること。本大会を通して話す力、伝える力を実感し、自信を深めてほしい」と激励した。
審査は表現力や説得力に加え、聞き手に共感を呼ぶ主張が対象となり、多彩なテーマが披露された。
最優秀賞を受賞した新里さんの作品「Think&Feel」では、生成AIと人間の「考える力」「感じる心」を対比させ、便利さの裏で失われる大切さに気づくことの必要性を訴えた。
新里さんは「最優秀に選ばれて驚いたがとてもうれしい。先生方の指導に感謝している。県大会ではさらに成長して良い結果を残したい」と涙ながらに抱負を語った。
優秀賞には新里仁菜さん(伊良部島中3年)、佐和田愛里さん(北中1年)が選ばれた。
審査委員長の宮國敏弘さんは全体講評については「原稿をもう少し覚える努力を」「表情を豊かに」と課題を指摘しつつ、「全体として自分の考えを堂々と表現していた」と評価した。
大会を通じて次代を担う生徒たちが社会の一員としての自覚を深め、自主性や論理的思考力を育む場となった。
出場者は次の通り。
【最優秀賞】新里恵里(城東3年)「Think&Feel」【優秀賞】新里仁菜(伊良部島3年)「デジタルを超える人間の可能性」▽佐和田愛里(北1年)「文字を追い、ページをめくる努力の賜」【優良賞】長間結愛(下地2年)「その一言が未来を拓く」▽伊良部桐子(久松2年)「言葉は凶器か希望か」▽豊見城甘雨(多良間3年)「自分らしさが1番!」▽吉濱吏虹(鏡原2年)「壁に直面した時」▽大浦昊(平良3年)「伝統音楽を広めたい」▽前泊碧桜(西辺3年)「私は『私』」▽砂川聖亜(上野3年)「語り継げる人に」▽楚南七奈(平良3年)「自分らしくいるために」(敬称略)