第2回では生成AIツールとの付き合い方や活用法を学んだ =宮古島商工会議所・会議室

生成AIツール怖くない 「正しい知識で付き合おう」 活用法を実践指南

 那覇商工会議所とDX学校宮古島校との連携による全4回シリーズの小規模事業者向けの「IT・AI活用講座」の第2回講座が7日、宮古島商議所で開かれた。沖縄ITイノベーション戦略センター(ISCO)の上地卓也氏を講師に招き、「AIは怖くない 小さな会社のAI活用法」をテーマに、生成AIの基本的な仕組みや代表的ツールの活用方法、注意点など「生成AIとの付き合い方」を実践的に学んだ。
 連携者によると生成AIを活用する事業所では業務の効率化やコスト削減、作業スピードの向上が顕著に見られる一方で、導入していない事業所では従来通りの作業工程が多く、業務負担や時間的ロスなど課題があることから本企画を提案。宮古島商議所が理解を示したことで講座が実現したとのこと。4回の講座からDX導入の第一歩として、地域企業の底上げを図る。
 上地さんは、はじめに生成AIについて「与えられた指示や情報をもとに新しいコンテンツを生み出す技術。難しい技術ではなく、優秀な相談相手として付き合う感覚で捉えてほしい」と呼びかけ「正しく付き合えば可能性は広がる」と語った。
 講座ではさまざまな生成AIツールの特徴や用途を紹介したほか、使う上での情報漏えいや著作権、事実誤認といったリスクについても丁寧に説明した。
 その上で「AIとの付き合い方次第で活用の幅は大きく広がる。正しい知識とセキュリティ意識を持って使ってほしい」と述べ、情報リテラシーの重要性も強調。会場には前回からの継続参加者に加え、新たに参加した事業者ら約20人が熱心に耳を傾けた。
 ワークでは、参加者同士が互いに自社の仕事や商品などを1分で紹介するペアワークを行い、その後、AIツールを用いて紹介文をブラッシュアップするなど3段階で実施。実際に生成AIを操作しながら、文章の魅力を引き出す方法や適切な使い方を学んだ。アカウント作成から始める参加者もいたが、会場では連携者の支援スタッフが操作を丁寧にサポートした。
 今後はツールの活用や業務のペーパーレス化なども取り上げられる。講座翌日には、那覇商議所による希望者向けの個別相談会も実施され、各事業者の課題に寄り添った具体的なアドバイスも行う。 

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