表敬に訪れた復興高級中の皆さんと市関係者ら =市役所2階・大ホール

自然と文化の共有願う 復興高級中生が市長表敬 宮高と27年目の姉妹校交流

 宮古高校(松原芳和校長)との姉妹校交流で来島している台湾・台北市の復興高級中學(蔡明勳校長)の生徒らが14日、市役所を訪れ嘉数登市長らを表敬した。蔡校長は「温かく迎えてくれてありがとう。宮古島の美しい自然や豊かな文化に触れ、忘れられない思い出になる。異なる文化を理解し、友情を深めて国際的な視野を広げてほしい」と流ちょうな日本語で語り、嘉数市長に記念品として台湾の酒を贈呈した。
 両校の交流は今年で27年目を迎える。今回は16日までの5日間の日程。復興高中の生徒7人と引率者9人が来島し、宮高生の家庭でホームステイしながら授業や地域文化を通じた交流を深めている。
 この日は宮古高体育館で全体歓迎集会が開かれ、郷土芸能同好会や空手部による演舞で相互文化への理解を深化した。
 市役所を訪れた一行は、歓迎ムードに包まれる中、嘉数市長や宮城弘幸教育長らとあいさつを交わした。
 嘉数市長は「長年にわたるこの交流は、多様性を認め合い、尊重する心を育ててくれる。国際社会で活躍できる人材を育てるうえで、とても意義深い取り組み。市としても、教育や国際交流の機会を地域全体で支え、若い世代が可能性を広げていけるよう全力で応援していきたい」と述べた。
 宮城教育長も「自然や文化を一緒に学び、楽しいホームステイになるよう願っている」と歓迎の言葉を贈った。
 松原校長は「1999年に姉妹校となり、コロナ禍で中断したものの、昨年再開できた。これまでに400人以上の生徒らと交流してきた。今後も文化や言葉の壁を越えた関係づくりを続けたい」と意欲を示した。

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