
若雌「ふくまる号」優秀賞 市畜産共進会 下地支部が団体連覇 宮総実高初出場で「ゆあ号」若雌第1類1等に
2025年度宮古島市畜産共進会(同実行委員会主催)が12日、JAおきなわ宮古家畜セリ市場で開かれた。今年も多数の関係者が来場し、初出場の宮古総合実業高校や市内各地の畜産農家が育てた牛を審査。その結果、上地博也さん(上野支部)の「ふくまる号」などが優秀賞に選ばれたほか、団体賞は宮古和牛改良組合下地支部が2年連続で獲得した。また会場では子どもの図画展示やクイズ大会なども行われ盛会となった。

同共進会は、肉用牛農家の経営安定と生産意欲の向上を図ることを目的に毎年行われており、和牛改良や飼養技術の向上を図る。
また今年は市制施行20周年の節目を迎え、次世代へ畜産の重要性を継承する機会としても注目を集めた。
開会式では、実行委員長の嘉数登市長が「本市の畜産はこれまで高く評価されており、3年連続で農林水産大臣賞も受賞している。今回は市制施行20周年の節目の年でもあり、未来へ畜産の魅力と価値を継承していく重要な機会となる」とあいさつした。
JA宮古地区本部の久志隆盛本部長も「共進会は農家にとって励みになる場であり、改良と研さんを積み重ねる機会。関係機関の協力に深く感謝したい」と来賓祝辞を述べた。
初出場となった宮総実高は、生徒たちが日頃の学習の成果を披露する場となり、他の出品者と肩を並べて審査に臨んだ結果、「ゆあ号」は若雌第1類で1等1席に輝いた。
出品に関わった生徒は「大人と一緒に評価されるのは緊張するが貴重な経験になる」と話し、今後へのさらなる意欲を見せていた。
会場では、市内チアダンスチームのSPEIRA宮古島による息の合ったダンスや琉球國祭り太鼓宮古支部の演舞が披露され、イベントブースでは子どもたちの絵画展示、クイズ大会、牛汁(そば)やかき氷配布なども行われ、和牛とのふれあいや餌やりなどの機会もあり、多くの来場者でにぎわった。
結果は次の通り。
【若雌第1類】優秀賞=上地博也(上野)ふくまる号・JAおきなわ宮古地区本部長賞▽1等1席=宮古総合実業高校(無)ゆあ号▽1等2席=渡真利都(上野)ちゅらひめ号▽2等1席=上地美優桜(下地)うたは号▽2等2席=喜屋武隆(平良)まりん号▽2等3席=野路美由希(城辺)まみ号
【若雌第2類】優秀賞=川平泰士(下地)つるこ号・県農林水産部長賞▽1等1席=砂川健治(下地)はるか号▽1等2席=砂川健治(下地)はるみ号▽2等1席=砂川雅一郎(城辺)あい号▽2等2席=川満久永(城辺)ふくつる号▽2等3席=上地博也(上野)えりざべす号
【高等登録群】優秀賞=上地三起夫(下地)高等はるふく号、娘牛みく号・市長賞▽1等1席=島尻誠(平良)高等なつ号、娘牛なつき号