
新型コロナの感染拡大防止を呼び掛ける嘉数市長
=8日、市役所
市民に感染拡大防止を 新型コロナ 県が「感染拡大準備情報」発出
嘉数登市長は、県が新型コロナウイルス感染症(COVID―19)の患者が増加傾向にあるとして「新型コロナ感染拡大準備情報」を発出したのを受け、8日の定例記者会見で新型コロナウイルスの感染状況について報告した。定点医療機関によると第26週(6月23日~29日)の発生数は13人。保健所別の定点あたりの宮古の患者報告数は6・50人、八重山の4・67人に次いで低いが1カ月前からは約3倍となっている。
年齢別は「50~59歳」が最も多く4人。以下「80歳~」が3人、「60歳~69歳」と「70歳~79歳」がそれぞれ2人、「30~39歳」と「40歳~49歳」がそれぞれ1人となっている。
インフルエンザの患者報告数は13人。年齢別には「70歳~79歳」と「80歳~」がそれぞれ3人、次いで「10歳~14歳」が2人などとなった。
嘉数市長は、医療機関や高齢者施設内での感染拡大防止に「発熱、咳、喉の痛み、頭痛などの症状があり医療機関を受診する際は事前予約し、マスクを着用するほか医療機関の指示に従って受診してほしい」と述べた。基本的な感染予防対策では手洗い、咳エチケットなども呼び掛けた。
県独自の「新型コロナ感染拡大準備情報」の発出は、2024年12月の運用開始以降は初めてとなる。
県はCOVID―19は感染力が強く、集団生活の場では依然として感染が拡大しやすい感染症。多くは軽症のまま回復されるが高齢者や基礎疾患のある人は重症化しやすく、入院患者も増加傾向にあることから医療機関や高齢者施設等に対しては感染拡大に備える通知を出している。