水道週間に伴う会見で施設見学や清掃への参加を呼び掛ける嘉数市長(左)、砂川水道部長 =市役所

水源を守り、安定供給 来月6日「市民参加型」清掃 水道週間会見

 宮古島市(嘉数登市長)は27日、市役所で6月1日から始まる水道週間に伴う記者会見を行った。今年の同週間行事は市制施行20周年記念事業として実施し、6月6日に初めて大野山林で「市民参加型」による水道水源保全地域不法投棄ゴミ清掃を行う。パンフレットの広報活動やパネル展、袖山浄水場と白川田水源の水道施設見学なども予定している。嘉数市長は清掃活動などへの参加を呼び掛け、「これらの取り組みを通じて水のありがたさを体感し、守っていく気持ちを育んでいただきたい」と述べた。
 今年の第67回水道週間は「透き通る 誇れる水に感謝する」のスローガンの下、6月1日から7日まで実施される。
 嘉数市長は「水は生活に欠かすことができない。この大切な資源をこれからの世代にも安全かつ安定して届けていくため水道事業の現状や課題、水源保全の大切さについて広く市民の皆さんと共に理解を深めていく機会にしたい」と述べた。
 市では観光客の増加によりリゾート開発が進み、水の使用料が年々増加しており、近年の地震など大規模災害を踏まえ水需要の増加や災害発生時にも安定的、継続的な水道供給を行えるようにする冗長化の観点から「長期水需要計画」の策定に取り組んでいると説明した。
 市民からの水質に関する不安な声には「継続的なモニタリング調査を実施し、将来的な状況の変化にも適切かつ柔軟に対応できる体制づくりを進めている」と話した。
 実施行事は垂れ幕懸垂、広報車の広報活動があり、パンフレットの広報活動は6月2日午前10時から市役所玄関前、パネル展は同月2日から市役所1階エントランスホールで開催される。5日まで。
 6月4日に実施する水道施設見学は午前9時半と午後1時からの2回、6月6日の水道水源保全地域不法投棄ごみ清掃は午前9時に熱帯植物園広場に集合してそれぞれ行われる。清掃後、参加者にはタオルが配布される。
 砂川勤水道部長は「水道施設見学や清掃はホームページで広く呼び掛けている。市民の協力で安心安全な水の大切さを伝えていきたい」と述べた。
 水道施設見学、水道水源保全地域不法投棄ごみ清掃の応募は同課への電話(72・2653)、ホームページ上でも可能だ。

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