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6月2日までの自動車税「納期内納付」を呼び掛けた川上所長(右)ら =県宮古合同庁舎

納付率全国平均を上回る 25年度自動車税 納期内納付を呼び掛け アプリ、電子決済で利便性

 2024年度の宮古管内自動車税課税件数1万8000件に対し、納期内納付率は89・0%で、前年度から0・4ポイント上昇。県全体平均には0・3ポイント及ばなかったが、全国平均(88・5%)を上回る結果となったことが、県宮古事務所(川上睦子所長)のまとめで分かった。同事務所県税課は22日、県宮古合同庁舎で会見を開き、25年度の自動車税の「納期内納付」を呼び掛けた。期限は6月2日まで。


 自動車税は4月1日時点の所有者に対して課税される地方税で、毎年5月が納付月であることから納付促進に向けた広報が進められている。
 川上所長によると納付率向上の要因の一つとして納付手段の多様化も挙げ、従来の金融機関窓口や郵便局、コンビニエンスストアに加え、20年度からは「モバイルレジ」などのスマートフォンアプリを通じた電子決済が導入された。現在では「PayPay」「d払い」「J―Coin」「auPAY」「楽天ペイ」といった主要な電子決済サービスも利用可能。24時間いつでもどこでも納付が可能な体制が整っている。
 ただし、▽納付金額が30万円以上▽納付書の指定納付期限を経過したもの▽バーコードが印刷されていないもの▽バーコード印字部分が汚損などにより、読み取れないもの―はコンビニおよびモバイル電子決済の利用は不可となっている。
 24年度における宮古島地域の納付状況では、金融機関窓口が44・0%、コンビニ納付が39・3%に電子決済が16・5%と続いた。電子決済は前年比0・4ポイント増加したことから年々利用者が増えていることが明らかになった。
 さらに、未納税額の推移を見ると、24年度の未納繰越額は134万円と前年(84万4千円)から増加傾向にあるが、川上所長は督促状や差し押さえ、タイヤロックなどのペナルティが課せられる場合もあるとし「早期の納付を呼びかけることで、最終的な収入率を高め、徴収にかかるコストも削減できる」と強調した。
 県は今後も、納期限内の納付を促進するための広報活動を展開するとともに、利用しやすい納付環境の整備を進めていくとしている。

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