
宮古島と基隆で3ラウンド 6月に台琉友好ヨットレース 国際色豊かにアジア5カ国
第21回台琉友好親善国際ヨットレース(実行委員会ら主催)が6月7~12日の日程で開催される。宮古島市と姉妹都市提携を結ぶ台湾基隆市との交流事業で、石垣市と1年おきに開かれているもの。実行委で宮古島ヨットクラブ会長の渡真利将博さんと下地信輔実行委員長は12日、宮古新報社を訪れ市民らに向け、大会をPRした。アジアを中心とした各国から38艇が出走予定で、基隆・基隆―宮古・宮古島の3ラウンドで競い合う。
基隆市は台湾最北部に位置する港湾都市。1998年の第1回大会は石垣島と台湾花漣間で行われた。基隆側からの要望もあり、2006年第5回大会を同ヨットクラブ関係者ほかが主管となり、宮古島市で実施。以来宮古、石垣で隔年ヨットレースを開催。大会をきっかけに宮古島市と基隆市は07年に姉妹都市提携を結んだ。
参加艇は6月7日に基隆に集合し、レースは6月8日に基隆島一周レース(7・5海里)、9~11日に基隆宮古間レース(195海里)、12日に宮古島市で琉球王朝杯レース(12海里)―の3ラウンドで行われる。市でのレースは賞金レースを予定しており、姉妹都市交流会や表彰式も行われる予定だ。
年々エントリー国も増え、日本や台湾だけでなく今大会は韓国、中国、マレーシアの計5カ国からの参加予定。宮古島市からも2艇が出走予定で、大会出場のためにヨットで航海し台湾入りするとのこと。
宮古島に到着したヨットは、平良港の国際クルーズバースに停泊する。下地実行委員長は「選手だけでなく、応援する人や基隆市の行政関係者も空路・海路で宮古入りし、関係者約300人の大移動が見込まれる。大変だがやり甲斐のある大会だ」と話した。
渡真利さんは「基隆市とはヨットを通じて交流を深めたが、8月の台北―下地島の直行便就航前に、より一層関係が深まるきっかけになることを期待している」と述べ「アジア人だけでなくクルーの中には欧州、米国の人もいる。グローバルに対応し、大会を通じて宮古島をより一層知ってもらい、仲間たちと広めていきたい」と語った。
また、大会を支える協賛金も募っている。25日までで詳細は同大会ホームページに記載されている。
問い合わせは実行委事務局(090・1943・0410)まで。