市内の小中学校の校長が出席し教育課題などについて共通理解を図った =市役所・2階ホール

25年度の教育方針を共有 校長連絡会で共通理解 市長と教育長代理が講話

 宮古島市教育委員会は13日、市役所で2025年度第1回市立小・中学校校長連絡会を開催した。市内の小中学校の校長が出席し、市教委が25年度に実施する事業の説明などを行い、嘉数登市長や前泊直子教育長職務代理者による講話を通じ、市の学校教育に対するビジョンを共有するとともに、教育課題や今後の方向性について共通理解を図り、市の教育行政の方針や市政の施策について理解を深めた。
 嘉数市長による講話では、市のビジョンとして「豊かで明るい宮古島市を創るための9つの政策」から①市民の命と暮らしを守る②島の経済を支える農畜水産業の稼ぐ力強化③持続可能な観光振興と市民生活への還元・調和④地域経済を牽引する産業の成長と市民所得向上⑤未来を創る教育・子どもの貧困対策⑥地域で受け入れる障がい者福祉の充実⑦生活や産業の基盤となる環境保全の強化⑧新しい時代に対応する行財政改革⑨直面する重要課題への責任ある対応―を紹介した。
 その上で嘉数市長は「これから島を担う若者の育成のためにも、教育に目を逸らしてはいけない」と強調し「今後も教育委員会との連携を密に、質の良い教育現場の確保に努めていく」と述べた。
 前泊教育長職務代理者による教育長講話では、宮古島市歌が歌えない子どもたちへの対策や、絶滅危機言語き分類されている「しまくとぅば(宮古島方言)」の継承、寄贈本の扱いなどについて紹介した。
 そのうち、市歌への対策としては、子どもたちが耳にする機会の工夫として「私たちの宮古島市3年、4年」への掲載が検討されていることを明かした。
 その後、教育部、生涯学習部、関連課の各課代表者による行政説明が行われ、今後も市と学校現場が連携しながら宮古島の子どもたちのために取り組んでいく決意が示された。

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