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33年ぶりに来場2万人を超えた市総合博物館

入館者数33年ぶり2万人超 市総合博物館 24年度8月がピーク 14日から平和展開催も

 宮古島市総合博物館の2024年度年間入館者数が2万1771人となり、1991年以来33年ぶりに2万人を超えた。前年度から6415人の増加となり、特に8月の夏季長期休暇中の入館者数が多かったことが増加の要因とされている。さらに、今月14日から6月23日まで平和展を開催するなど、地域の歴史や文化を伝える拠点としてさまざまな企画展やイベントが予定されていることから今後も入館者数増が期待される。
 同博物館は、宮古島の自然や歴史、文化を紹介する施設で、89年に開館。館内は「歴史・民俗展示室」と「自然・美術工芸展示室」の二つに分かれ、ユネスコ無形文化遺産に登録された来訪神「パーントゥ」の実物大模型や、宮古島の動植物の標本などが展示されている。
 そのほか、今月14日から6月23日の日程で開催が予定されている平和展など、今後も地域の歴史や文化を伝える拠点として、さまざまな企画展やイベントを開催していく予定とのこと。
 昨年は1月に東北大学の井龍康文教授を招き、宮古島の固有種に関する講演会を開催。この講演会は、第43回企画展「ズミ!みやこの生き物展―ワケあってここにいます固有種のふしぎ―」の関連イベントとして行われ、約50人が参加した。
 また、23年3月には、岩手県陸前高田市の教育委員会が所有していた「テンバコ」と呼ばれるプラスチック製の箱が高野漁港のビーチで発見され、同博物館の学芸員が回収して展示された。この箱は、東日本大震災の津波で流出したとみられ、約2000㌔を漂流して宮古島に到達したと考えられている。展示後には同市に返却された。
 開館時間は午前9時から午後4時30分(最終入館同4時)で、月曜や祝日、年末年始などは休館日。入館料は一般300円、大学高校生200円、小中学生100円となっている。

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