
施設の説明を受ける視察した市議会自民会派
=市し尿等処理施設
市民待望の最新設備を視察 市議会自民会派 先月供用開始の新し尿処理施設
市議会自民会派の粟国恒広会長らは1日、宮古島市平良荷川取に整備された市し尿等処理施設を視察した。平良敏夫氏と上地廣敏氏も同行し、開発が進む同施設についての説明を受けた。
宮古島市議会では同施設の建設を巡り議論が続いた。伊良部佐和田での建設案もあったが計画地は平良荷川取へ変更された。2023年12月に着工し、4月18日に供用が開始された。事業費は約26億8千万円で防衛省補助が3分の2を占める。
鉄筋コンクリート造の地上1階・地下1階。敷地面積は約6560平方㍍(うち水槽部含む面積約319平方㍍)となっている。
施設では1日あたり70㌔㍑の処理能力を有し、導入された最新の設備により、搬入されたし尿や浄化槽汚泥などが効率的かつ衛生的に処理される。トラックスケールによる搬入計量から、各処理工程を経て清澄な処理水が最終的に放流されるまでの一連の流れがシステム化されている。
共和加工社の山下茂工事部主任らから説明を受けた粟国会長は「この施設については以前よりさまざまな議論があったが、市民が長年待ち望んでいた施設であり、整備されたことは意義深い」と述べた。
その上で「今後は施設の内容や役割について市民にしっかりと伝えていかねばならない」と語った。
また、同施設の整備により、観光客の増加に伴う受け入れ体制も強化されたとして、観光地としての環境整備にも一定の効果が期待されている。