入賞した(左から)西銘さん、根間さん、垣花さん、川満さん、川手さん =市未来創造センター・多目的ホール

根間さん、垣花さんが優勝 「とうがにあやぐ」継承 22人が奏で心込め唄う

 「第9回とうがにあやぐ大会」(宮古民謡保存協会、宮古民謡協会、沖縄宮古民謡協会主催)が26日、市未来創造センターで行われた。島内外から出場の22人が三線を奏でて宮古民謡代表曲の「とうがにあやぐ」を披露した。審査の結果、根間玉恵さんと垣花肖枝さんの2人が優勝した。根間さんはなりやまあやぐ大会、伊良部トーガニ大会と合わせて3冠を達成した。会場には多くの人が詰めかけ、心を込めて唄った出場者に大きな拍手を送った。
 大会は宮古の先人たちが残し、祝宴などで歌い継がれてきた貴重な芸能文化の遺産である「とうがにあやぐ」の素晴らしさを再認識し、保存・継承と芸能文化の普及発展を目的として開催している。
 午後3時から始まった大会では宮古民謡協会三協会代表の三線、徳八流太鼓保存会の太鼓、琉球箏曲興陽会宮古支部の琴の演奏で久田流家元久田多嘉子舞踊研究所の「とうがにあやぐ」の踊りで幕開けした。
 開会式では宮古民謡保存協会の砂川美佐子副会長が「2015年に第1回大会が開催されて今回で9回目を迎える。先人たちが残してくれた貴重な遺産であり、これからも後輩に伝え、全世界に広げていきたい。出場者の皆さんは楽しみながら頑張って下さい。会場の皆さんには最後まで応援をお願いします」と述べた。
 来賓の嘉数登市長(代読・天久珠江生涯学習部長)は「出場される皆さんには日頃の練習の成果を発揮され、素晴らしい演奏と歌声を会場に響かせることを期待している」と述べた。
 舞台では出場者らが琉装などをまとって登場し、緊張ぎみながらも三線を奏でながら心を込めて「とうがにあやぐ」を唄った。
 優勝した根間さんは「すごくうれしい。師匠にやっと恩返しができた」と笑顔を見せた。今後の目標は「来年の教師受験を目指して頑張りたい」と意欲を見せた。
 2回目の出場で優勝した垣花さんは「まだ実感がなく、うれしいという感情が追いついていない」と話し、「今まで賞を取ったことがなかったのでびっくりしている」とも語った。
 入賞者は次の皆さん。
 優勝=根間玉恵(宮古島市)、垣花肖枝(宮古島市)▽準優勝=川満美生(宮古島市)▽3位=西銘結衣(宮古島市)▽審査員特別賞=川手教弘(東京都)

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