
「GW期間中の事故防止を」 子どもの安全対策で地域一丸 PTA連、校長会、生徒指導連 外出制限やSNS対策も
宮古地区の県立学校PTA連合会、県立学校長会、高等学校生徒指導連絡協議会は23日、宮古工業高校で「大型連休に向けた問題行動等の未然防止について」の会見を開いた。アピール文を読み上げ、4月下旬から5月初旬にかけての大型連休(以下、GW)期間中に子どもたちが事件や事故に巻き込まれることのないように保護者、地域住民に協力を呼びかけた。
会見には同PTA連合会から石嶺タカエ会長、同校長会の喜納兼信会長(宮古工業高校校長)、同連絡協議会の松原芳和会長(宮古高校校長)、宮古総合実業高校の船越秀輝校長、宮古特別支援学校の濱本伸校長が出席し、連名で実施した。
石嶺会長は問題行動防止のために①子どもが外出する場合には行き先、目的、帰宅時間を把握する(条例で午後10時からの外出は制限)②未成年者の出入りが禁止されている場所への出入りはさせない③家庭にある酒類やタバコ類の持ち出しがないよう管理を徹底する。地域、業者らはイベント等において絶対に販売しないこと④禁止薬物等について「ダメ、絶対ダメ」の毅然とした態度で臨む⑤会員制交流サイト(SNS)、出会い系サイト等に伴うトラブルから子どもを守るためにインターネットの利用ルールについて話し合う―の5項目について保護者や地域の人たちへの協力を求めた。
さらに、児童および生徒の安全のためには▽重大事故の原因である無免許、飲酒運転、速度超過等は絶対に見逃さない▽深夜のドライブや暴走行為をあおる行為(見学等)を絶対にさせない▽自転車運転および道路の歩行の際には交通ルールおよびマナーを守らせる▽キャンプ、海水浴ならびに合宿等は綿密な計画のもとで行い、子どものみで行わせない▽事件・事故等に巻き込まれないよう、見知らぬ人と関わる場合は十分注意させる―ことを挙げた。
喜納会長は「観光客が増える季節、海や道路での事故に十分注意を。また、若者の薬物や闇バイト、SNS関連犯罪にも警戒が必要」と述べた。
その上で「他人事ではなく常に危機感を持ってほしい。周りの大人も犯罪に巻き込まれないように目を向けていこう」と強く訴えた。